2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on age-specific and geographically specific pattern of epidemics of tuberculosis in Japan and China
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16K09061
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
鷲見 紋子 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10363699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 宣道 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80186759)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 結核 / 時系列解析 / 気象 / 感染症サーベイランス |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)本邦の47都道府県別の結核サーベイランスデータについて得られた結果が、査読付き英文学術誌に掲載された(Sumi A, Kobayashi N. PLoS ONE 2019; 14: e0213856)。本論文では次の2点を報告した:(i)本邦の結核流行の季節性は、各都道府県の人口密度と相関があること、(ii)オーストラリアの場合について報告されている日光の曝露量との有意な相関は、本邦の場合は観測されないこと。 (2)本研究課題を推進する過程で得られた、フィンランドおよびデンマークの水痘に関する結果が、査読付き英文学術誌に掲載された(Sumi A. BMC Research Notes 2018; 11: 377-382)。本論文では、亜寒帯に位置するフィンランド・デンマークでの水痘流行パターンを定量的に調べ、得られた結果を中国・武漢市(亜熱帯)および日本(温帯)の結果と比較した。 (3)本研究課題を推進する過程で得られた本邦の手足口病に関する結果を、国際学会で発表した(第12回日中ウイルス学会、2018:中国・武漢市)。本研究では、手足口病を例にして、感染症が流行する気象条件の閾値を求める方法を提起した。 (4)現在、本研究課題を推進する過程で得られた、本邦のムンプスに関する結果を、現在査読付き英文学術誌に投稿中である。 (5)前年度にフィランド・ヘルシンキ大学付属図書館で入手した結核データについて、その翻訳を終え、現在整理・解析中である。
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Research Products
(5 results)