2018 Fiscal Year Research-status Report
加齢性疾患・生活習慣病予防を目的としたビタミンD大規模コホート研究5年後追跡
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16K09078
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
斎藤 トシ子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (40339958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ビタミンD |
Outline of Annual Research Achievements |
H30年度は、コホート研究5年後調査の血中25-hydroxyvaitamin D(25OHD)のデータクリーニングと基礎解析を行った。5年後調査において、血中25OHDの測定を行い、解析対象となった検体(ベースライン採血日と5年後採血日の差が±14日以内)は1053検体であった。5年後の血中25OHDの平均値は51.0(標準偏差16.5)nmol/Lであり、血中25OHDのベースラインからの変化(5年後値-ベースライン値)の平均値は1.3(標準偏差14.4)nmol/Lであった。性別では、男性の5年後25OHDの平均値は55.8(SD17.8)nmol/L、女性の平均値は47.5(SD14.6)nmol/Lで有意差が見られた(P<0.0001)。年齢別の25OHDの平均値では、40歳代は36.3(SD14.9)nmol/L、50歳代は42.1(SD12.7)nmol/L、60歳代は51.0(SD16.3)nmol/L、70歳代は52.6(SD16.6)nmol/Lで、25OHDと年齢には正の関連が見られた(P<0.0001)。5年間の血中25OHDの変化は、男性の平均値は-0.2(SD16.1)nmol/L、女性の平均値は2.3(SD13.0)nmol/Lで有意差が見られた(P=0.0048)。年齢別の25OHDの変化については、40歳代は4.9(SD12.1)nmol/L、50歳代は4.4(SD11.8)nmol/L、60歳代は2.3(SD14.7)nmol/L、70歳代は0.0(SD14.4)nmol/Lで、25OHDと年齢には負の関連が見られた(P=0.0011)。医療機関調査では、引き続き転倒骨折、変形性膝関節症の症例収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた5年後追跡における血液検体収集とデータクリーニングを終了し、予定通り基礎解析を行った。アウトカムとしての症例収集も引き続き行われた。以上より順調に研究を遂行することができたと判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
H31年度は、5年後血中25-hydroxyvaitamin D濃度およびそのベースラインからの変化をアウトカムとして、血中25-hydroxyvaitamin D濃度を決定する要因の包括的解析を行い、報告書を作成する。
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Causes of Carryover |
最終年度に成果発表を行うための予算がさらに必要であるため繰り越した。 成果発表旅費、成果公表費用(その他費用:英文校正および論文印刷)等の費用に使用予定。
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