2018 Fiscal Year Annual Research Report
An epidemiological study about a role for the intestinal microbiota in the pathogenesis of atherosclerosis in a population of community-dwelling Japanese.
Project/Area Number |
16K09088
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
深水 亜子 久留米大学, 医学部, 講師 (90449926)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 疫学 / 動脈硬化 / 腸内フローラ / 住民検診 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、一般住民を対象とした住民検診において腸内フローラおよびそれらを介した代謝産物と動脈硬化性疾患および危険因子との関連を疫学的に検討することを主な目的として実施した。 平成28年および29年度に住民検診を実施し、問診(生活歴、既往歴、家族歴、内服薬等)、血液検査(血計、一般生化学検査、高感度CRPなど)および栄養調査、血圧、心電図、心エコー、頸動脈エコー検査などを実施した。さらに平成29年度には、住民の糞便検体約230検体の収集を実施した。住民検診で得られた数百人の糞便検体について、当初の計画であった腸内フローラの網羅的な解析を実施することについては、1検体10万円以上を要し、予算的に極めて困難であったことより検討内容の変更を余儀なくされた。 そこで、腸内フローラの代謝産物や腸内フローラと関連したバイオマーカー、特に腸管内の炎症に関連したバイオマーカーの測定を実施することとし、住民検診で得られた動脈硬化関連の危険因子や生活習慣、がんやポリープなどの既往、さらには食事由来の各種栄養素などと関連について疫学的な検討を実施した。その結果、これらのバイオマーカーには性別による違いが顕著であることが明らかとなり、食事由来の栄養素や生活習慣、動脈硬化関連因子と何等かの関連がある可能性があることが明らかとなった。 本研究をさらに発展させて腸内細菌と動脈硬化の関連、さらには食と動脈硬化へと発展させる必要があると考える。
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Research Products
(3 results)