2018 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of clinical utility for the individualized breast cancer risk prediction in asymptomatic Japanese population
Project/Area Number |
16K09090
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
細野 覚代 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (80402600)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 無作為化比較試験 / 遺伝的リスク認知 / 健康教育 / 個別がん予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、45-49歳の乳がん・子宮頸がん検診未受診の女性を対象に無作為化比較試験を実施する。対照群はがん予防に関する情報提供を行い、介入群にはがん予防に関する情報提供に加えて、市販のがん罹患リスク予測サービスによる遺伝的ながん罹患リスク情報 (MYCODE, DeNAライフサイエンス) を提供する。プライマリーアウトカムは平成31年3月までの乳がん検診と子宮頸がん検診の受診率とする。 平成29年度に約30名の研究参加者があった。平成30年度も岡崎市保健所の協力の下リクルートを継続し、研究参加者は計144名となった。 平成30年6月まで研究説明会を実施した。研究参加同意取得後、介入群と対照群を無作為に1:1割付した。がん罹患リスク予測サービスのために全員の唾液をサンプリングし、生活習慣やがん検診受診状況等について情報収集した。対照群は平成31年1月の追跡調査実施後にリスク予測サービス結果を開示した。 第一回追跡調査の回答率は現在までに87.5% (126/144) であった。粗解析であるが、研究参加後から追跡調査までの乳がん検診受診率は介入群で12.7%、対照群で11.1% (カイ二乗検定, P=0.783) であった。また、子宮頸がん検診受診率は介入群で11.1%、対照群では14.3% (カイ二乗検定, P=0.593) であった。いずれの婦人科がん検診においても、介入群と対照群の受診率は統計学的に有意な差は無かった。 今後は追跡調査の回答率を上げるための勧奨を行う。また、DeNAライフサイエンスから提供される遺伝的リスク情報、主観的健康観や主観的幸福感等に関する情報も収集しているので、これらの要因との交互作用も検討予定である。
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