2019 Fiscal Year Annual Research Report
A follow-up investigation in a 5-year health checkup program
Project/Area Number |
16K09127
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
溝呂木 園子 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (20642284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 5歳児健診 / 発達障害の疑い / コホート研究 / 追跡調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害の早期診断・早期支援を目的に導入された5 歳児健診受診者において、20年以上継続している既存の出生コホート研究のデータを用いて、就学後の行動評価を行うことで発達障害(自閉症スペクトラム障害・注意欠如/多動性障害)が疑われた児の追跡調査を行うことを目的とした。 山梨県甲州市において、平成19 年4月から平成25年3月までに5 歳児健診を受診した児を研究対象とし、2115名のデータを取得した。さらに、これまでの出生コホートデータとの連結を行い、リンケージ可能であった児を解析対象として分析した。研究対象者は山梨県甲州市内の小学2年生約600人とする。対象児に「子どもの強さと困難さアンケート」(Strength and Difficulties Questionnaire: SDQ)の保護者評価(Matsuishi. Brain Dev. 2008; 30:410-415)を実施して、行動評価を行う予定であった。しかし、新規に調査を行うことが困難となったため、継続しているコホート調査のデータから、小学4年生から中学生の生活習慣やメンタルヘルスに関する磁気式質問紙の情報を追跡することとした。 5歳児健診で発達障害の疑いと評価されていた児は約16%であった。このうち思春期調査のデータと連結できた806人を解析対象とした。5歳児健診で発達障害の疑いと評価されていた児では、小学4年生時に施行したDepression Self-Rating Scale for Children(バール児童用抑うつ性尺度)から、うつ傾向との関連が示された。学年が進むごとの傾向や、ネット依存との関連などの検討も予定している。 5歳児健診を継続し、健診における小児神経専門医の診断により発達障害が疑われた児をピックアップしている。同時に、発達障害が疑われた児に対しての自治体のフォローアップに対する支援・助言を行っている。得られた上記知見については、日本小児保健学会・日本疫学会、日本小児神経学会等にて、発表を行った。
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Remarks |
https://www.med.yamanashi.ac.jp/social/heal0sci/
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