2016 Fiscal Year Research-status Report
発展途上国における地域精神保健の質を評価する方法に関する研究
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16K09129
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
西尾 彰泰 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (90402172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸谷 俊之 東京工業大学, 保健管理センター, 准教授 (20642177)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 国際保健 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、カンボジアにて、一般住民の精神疾患に関する意識と知識に関するデータと、精神疾患を発病したあとに、精神科診療を受け始めるまでの期間に関するデータ、さらに、精神疾患に罹患した患者の、発病前から発病後にかけてのライフヒストリーについての情報収集を開始した。また、中間報告であるが、17th Pacific Rim College of Psychiatrists Scientific Meeting(Kaohsiun, TAIWAN)と、第31回日本国際保健医療学会(久留米)にて、当該データの一部について報告を行った。それぞれのタイトルは、「Attitudes and beliefs of the Cambodian people about schizophrenia」、「精神病に対するカンボジア人の態度・考え方」である。カンボジアの農村部における一般住民の統合失調症に関する考え方や感情的反応を、構造化された質問紙によって測定し、先行研究であるフランスの一般住民と比較した。また、ラオスの首都ビエンチャンに位置する国立マゾホット病院を2度訪問し、ラオスにおける精神科治療体制について情報を収集した。彼らと共同して実施できる研究デザインを構築中である。上記の研究計画は、すでに平成27年度において岐阜大学の倫理委員会において承認されていたが、カンボジア政府の倫理委員会においても承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画どおり進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度にデータ収集予定地であった、ガボンの精神病院にて長期ストが起こり、その結果、研究協力者であった院長が追放されてしまった。代替地を決める探す必要がある。
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Causes of Carryover |
自費負担分が含まれていたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度分と合わせて執行する。
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