2019 Fiscal Year Annual Research Report
Association between cognitive function and future dementia, long-term care, and death.
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16K09131
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
Dodge Hiroko 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (60764818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜多 義邦 敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (30147524)
早川 岳人 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (50362918)
高嶋 直敬 近畿大学, 医学部, 准教授 (80435883)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知症 / 介護保険 / 循環器疾患 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
高島認知症研究のベースライン調査は2005~2006年に957名に調査依頼を行い同意が得られた391名に対して調査を実施した。うち追跡可能な381人について生死及び循環器疾患発症について追跡を実施した。ベースライン調査では認知症と生活習慣との関連についての認知機能に関する詳細な神経心理学検査及び生活習慣に関する質問調査を実施した。 本研究データを用いて老年期(65歳以上)の肥満傾向は、認知機能や認知症の発症に関して良い予後を示す“Obesity Paradox”について検討を行った。その結果、腹囲の大きさは、65-74歳女性では、注意/作業記憶、同年齢群の男性では、学習能力/直後再生思考の高さと正の関連を認めた一方で、男性でのみ75-84歳群では腹囲の大きさと領域別認知機能に負の関連を認めた。その他の年齢群別、性別では腹囲と領域別認知機能には関連を認めなかった。本研究の結果は、老年期のBMIや体脂肪量が認知機能と正の関連を示すとする先行研究と一致し、部分的に “Obesity paradox”は認められた。一方で、腹囲の大きさと領域別認知機能には、性差および年齢群間差が認められた(J Alzheimers Dis. 2020;73:887-896.)。 ベースライン調査時のMini-Mental State Examination(MMSE)と将来の死亡については強い関連を認めるものが、年齢調整に有意な関連が消失した。男女や年齢階級別で層別化しても同様の結果を示した。MMSEと歩行・バランス機能の評価スケールであるGet Up & Go Testを用いて層別化した検討では、いずれかが低下している場合は将来の死亡と有意な関連を認めたが、年齢、教育歴を調整するとこれらの関連は消失した。
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Research Products
(2 results)