2018 Fiscal Year Research-status Report
安全文化の形成に寄与できる初期研修医からの医療安全教育プログラムの開発
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16K09159
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田畑 雅央 東北大学, 大学病院, 講師 (40621529)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療安全 / 医療安全教育 / 医療の質 / 医学教育 / 初期臨床研修医 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度行った初期研修医に対するアンケートを基に、我々が実施したプログラム参加者に対してフォローアップのアンケート調査を行い結果を比較し、プログラムの効果を検討した。インシデントレポートの提出率は本プログラム参加者は0%、市中病院で35%であった。提出しなかった最多の理由はインシデントの経験がないというものであった。医療安全に関する術語については、本プログラム参加者は100%が知っていたが市中病院では平均48%であった。研修医が必要と考える教育内容は、過去の重大事例、侵襲的な手技の注意点、麻薬・危険薬の扱い、コミニュケーションスキルが主に上げられていた。有用と思われる教育方法については、講義、グループワーク、事例検討会、シミュレーションが回答者の50%以上が有用と思われると回答していた。E-learningが有用だと回答した者は34.3%であった。他に有用な方法として、インシデントの共有、ビデオ検討会、研修現場での振り返りがあげられていた。 我々のプログラムは知識面での効果は得られたが態度面での行動変容は来せなかった。研修医はE-learning よりも実際の事例に基づく事例検討会や、侵襲的な手技のシミュレーショントレーニングに有用性を見いだしており、今後新たな教育を実践する際にはにこれらの点を盛り込む必要があると思われた。 我々は上記の内容につき、第13回医療の質・安全学会(名古屋市)、及びInternational Forum on Quality and Safety in Healthcare - Melbourne 2018(オーストラリアメルボルン市)にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データの収集は終了したが分析に時間がかかり、論文公表が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究に対するエフォートをあげ、上記で得られた結果を解析し、論文等で報告する予定。また今回の研究で出てきた課題に関して次の研究に繋げるよう問題点を整理する。
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Causes of Carryover |
(理由) 次年度使用額は、研究や契約等を効率よく行ったため生じた未使用額である。 (使用計画) 論文作成等に関わる経費として用いる予定である。
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