2018 Fiscal Year Annual Research Report
Multilateral monitoring for clinical practice guidelines for management of ANCA-associated vasculitis
Project/Area Number |
16K09164
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長坂 憲治 東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (70733608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有村 義宏 杏林大学, 医学部, 特任教授 (40222765)
堤野 みち 東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50277141)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 診療ガイドライン / ANCA関連血管炎 / モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
①厚労省指定難病のデータベース、②厚労省研究班観察研究のデータ、③全国の病院での治療状況について、検討を行ってきた。①はCPG発行後間もないため発行後の状況を検討できなかった。このため、昨年度までの検討をさらにすすめた。グルココルチコイド(GC)投与量の補完により除外例を削減させ、MPA1278例、GPA215例と1.4倍の症例数で再度解析を行った。MPAは平均年齢71.7歳、平均PSL使用量は39.8mg/day、CPGで推奨されるシクロホスファミド(CY)の併用は22.6%であった。一方、GPAは平均年齢62.7歳、平均PSL使用量は44.7mg/dayでCY併用は56%であった。MPAでは若年、CRP上昇、喀血・血痰ありがCY使用と関連し、GPAでは喀痰・血痰ありがCYに関連していた。MPA+GPAで同様に多変量解析を行うと、MPA、年齢上昇、喀血・血痰、急速進行性糸球体腎炎がCY併用なしと関連していた。 ②はAMED研究班で新規レジストリが開始される。期限内の解析は不可能であったが、近日中にデータ利用が可能となる予定。 ③に関しては、昨年度のアンケートで回答のあった119施設のうち、自施設でAAVの治療を行うと回答した22施設を対象に、CPG発行後の治療法の変化を調査するため、アンケートを送付した。11施設から回答が得られ、このうち膠原病および腎臓内科医のいない10施設では、6施設がAAVの治療を行うが、残りの4施設は前回と異なりAAVの治療を自施設では行わない、との回答であった。自施設でAAV治療を行う6施設のうち最近1年間に治療されたAAVは4施設の5例であり、CPGで提案されたGC+CYで治療された症例は3例(60%)であった。AAV治療を行った4施設で『ANCA関連血管炎の診療ガイドライン2017』を知っていたのは3施設であった。
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