2022 Fiscal Year Annual Research Report
A study on stress, working environment, accumulated fatigue and changes in autonomic nerve function in new medical workers
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16K09174
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
吉田 和代 佐賀大学, 医学部, 准教授 (00271122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
江村 正 佐賀大学, 医学部, 特任教授 (90274589)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 蓄積的疲労徴候 / 新人医師 / 新人看護師 / ストレス / Covid-19 / 働き方改革 |
Outline of Annual Research Achievements |
Covid-19の影響にて遅れていた研究計画をすすめるべく、被験者のリクルートを行おうとしたが、Holter心電図装着について承諾いただける被験者が確保できず。また、働き方改革に推進により、時間外勤務の長さなどが研究当初と明らかに変わってきてしまったため、それによるバイアスが大きいと考え、2022年度の被験者募集は中止した。 2021年度までの蓄積的疲労徴候インデックス(CFS-I)の変動をみると、新人研修医では、特に2020年度に一般的疲労徴候や労働意欲の低下の項目で平均訴え数が上昇したものの、2021年度にはCSF-Iの全ての項目の平均訴え値が低下しており、前者はCovid-19による影響が、後者は働き方改革による影響と推測された。 一方、新人看護師ではCSF-Iの低下は認められず、2021年には全ての項目において新人医師よりも高い値を示した。特に、不安感、抑うつ感、労働意欲の低下について、新人看護師での平均訴え数が高く、Covid-19の流行により、看護職としての業務増加や、感染に対する不安などの原因になっている他に、新人医師では可能であった集団オリエンテーションが、より人数が多い新人看護師では実施できず、また、研修医のように配属病棟が異なっていても集える共有スペースがないことにより、院内で同期の新人看護師どうしでのコミュニケーションの場があまり取れなかったこと、行動制限による孤独感などが働き方改革が進められても蓄積的疲労を増加させている因子になっていると考えられた。
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Research Products
(1 results)