2016 Fiscal Year Research-status Report
透析患者の入院手術への透析専門医の介入が術後合併症、医療費に及ぼす影響の検討
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16K09175
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
中田 健 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (60555142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福間 真悟 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (60706703)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 医療連携 / 医業分担 / 女性医師の活躍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、急性期病院に於いて年々増加している維持血液透析患者の手術症例に関して、透析専門医の介入が、もたらす効果を介入研究にて明らかにすることを目的とした研究である。具体的には、病棟医として内科系医師が、特に専門的な知識を必要とし薬剤や食事、輸液量の細かい調整が必要な維持血液透析患者の入院中の治療(薬剤、輸液、食事など)に分業制の形で、積極的に介入することの効果を明らかにすることを目的としている。 まず、初年度である平成28年度は、計画に則り、県内の主要急性期医療機関における維持血液透析患者さんの診療状況を各施設の腎臓内科医の医師に聞き取り調査を行った。その結果、大分県内主要施設の1施設を除いては入院中の維持血液透析患者の管理は、それぞれの入院診療科に一任されており、定期的なカンファレンスや腎臓専門医、透析専門医あるいは、内科系の病棟医による全身的な管理がなされていないということが、判明した。 また、当初は施設をクラスター単位とすることで、介入の混在を防ぐことができ、個々の患者の同意を得る必要がなくなり症例を登録がスムーズに進むことを期待して計画を立てていたが、共同研究者の指摘により、参加施設数が少ないと予想されることから、統計学的に優位な値が得られないことが考えられ、個人単位の割り付けに計画を修正中である。 現在、調査中予定の内容は、患者基本情報、透析関係患者情報、手術情報、透析関連情報、検査関連情報、非至適治療の検出などであり現在取り組んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血液当科センターを利用する診療科が多岐に及ぶこともあり、各診療科の理解を得るのに時間を要した。また、当大学が、病院再整備期間中で、血液浄化センターが移転に伴いシステムの変更等があり、予定通りに計画を進められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
各診療科の了承を得たうえで、当初の計画通り、現状把握の過去起点コホート研究を倫理委員会の承認を得たうえで行う。次に、そこから得た知見をもとに介入試験を計画し介入試験を行う。
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Causes of Carryover |
当初の予定では、まず、当大学で研究計画の承認を受けた後に、大分県内の多施設において、入力専用の端末の購入を予定していたが、研究計画が予定通り進行せず、まず大分大学での研究を現在進行中のため、当初予定していた購入を延期した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
初年度の予定をずらして、同様に多施設での入力専用端末の購入かもしくは、研究を迅速に進めるためにCRCへの研究協力の謝礼として使用する予定である。
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