2018 Fiscal Year Research-status Report
透析患者の入院手術への透析専門医の介入が術後合併症、医療費に及ぼす影響の検討
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16K09175
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
中田 健 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (60555142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福間 真悟 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (60706703)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アンケート調査 / データベース研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、昨年度実施した当施設における維持血液透析患者の周術期の透析治療の管理について行った横断研究を第63回日本透析医学会学術集会および第31回大分人工透析研究会での発表を行った。 また、新たに大分県内の全透析施設に対して、透析治療の実態調査及び急性期病院での管理に対する評価についてアンケート調査を行いほぼ全施設からの回答が得られた。アンケート調査の結果から、当初予想されていたほど、急性期病院からの周術期患者を受け入れている維持透析施設からの不満は、予想ほど多くはなかったが、やり取りする診療情報提供書が、統一されていないことに関する問題意識は共通しており、今後こういった点の整備も必要と思われた。 これについては、第11回大分県臨床工学技士で、発表を行った。また、今年度の第64回日本透析医学会学術集会で、発表が決定しており、今後論文化予定である。 また、現在、国立大学血液浄化部門連絡協議会と共同で、全国42国立大学の「急性期病院における維持血液透析患者の周術期管理について」全国規模のアンケート調査を行った。昨年度の第40回、全国国立大学医学部附属病院血液部門連絡協議会で、発表を行った。また、同様に今年度の第64回日本透析医学会学術集会で、発表が決定しており、今後論文化予定である。 昨年度から新たに治療実態調査のためのデータベース研究を構築しており、現在データ解析をおこなっており、これも学術集会での発表、論文化を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ量が膨大であり、その処理に時間を要しているから。
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Strategy for Future Research Activity |
①当該大学病院における治療実態調査の調査期間の拡大と論文化を行う。 ②全国国立大学医学部附属病院血液浄化部門連絡協議会参加施設へ実施したアンケート調査の学会での発表と論文化を行う。 ③大規模データベースを用いた急性期病院における維持血液透析患者の周術期における透析治療の実態についての調査研究を実施する。
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Causes of Carryover |
データベース研究の整備や購入のやり取りが長期間に及んだため。また、研究計画では、当初の施設ごとのクラスター割付による介入研究が、参加施設数を集めることが困難で実施したとしても、十分な成果が得られないと判断し、データベース研究で、研究課題を証明することが、実現可能性と得られるデータから研究課題に対する証明力も強いと判断し、データベース研究へと方向転換を行った。当初の謝金をデータベース構築し、その解析に使用する計画とした。
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Research Products
(12 results)