2017 Fiscal Year Research-status Report
地域包括ケアシステムを担う日本版ビュートゾルフ型リテンション・マネジメントの研究
Project/Area Number |
16K09190
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
米本 倉基 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 教授 (10390048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真野 俊樹 多摩大学, その他部局等, 教授 (20327886)
久保 真人 同志社大学, 政策学部, 教授 (70205128)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ビュートゾルフ組織 / オランダの在宅看護 / ティール型組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度に行ったオランダ・ビュートゾルフ組織の現地調査(本部組織の幹部、訪問看護事業所の看護師、訪問看護サービスの利用者)で得られたインタビューデータを、視察報告としてまとめ、予定どおり中間報告書として発行した。この報告書では、特にオランダのビュートゾルフ組織について①ブランディング、②チーム中心組織、③ネットワーク型組織、④プロフェッショナル集団、⑤ワンストップサービス、⑥家族、地域への介入という特徴に焦点を当てて分析している。そして、その組織マネジメントの方法として、コーチング、品質管理、組織戦略、報酬請求事務、給与支払い方式、業績管理、教育支援、立ち上げ支援で他の訪問看護組織にない特徴的なシステムの存在を確認されたので、その内容について詳細に報告した。また、これまでの分析結果から、ビュートゾルフの成功要因として、フレデリック・ラルーが提唱するティール型組織形態の採用がある可能性が示唆され、この組織形態に注目し、日本の在宅看護組織への適合可能性を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オランダと日本のビュートゾルフ組織の現地調査をほぼ終えて、予定している組織比較可能なデータを入手できている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である本年度は、オランダの調査結果を踏まえ、すでに開始している東京と福岡にある日本版ビュートゾルフ組織の現地調査結果と日蘭の組織文化やティール型組織形態など比較を行うことで、ビュートゾルフ組織の日本への導入の適合性と期待効果について考察し、最終的に論文化していく予定である。
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Causes of Carryover |
データ入力のアルバイト費用が予定より少なく、また、現地調査が円滑に進み旅費の支出が抑えられた。
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[Book] よくわかる看護組織論2017
Author(s)
久保真人、米本倉基、勝山貴美子、志田京子
Total Pages
255
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
978-4-623-07892-9