2016 Fiscal Year Research-status Report
β-ヒドロキシ酪酸が過敏性腸症候群の大腸機能、自律神経、内分泌に及ぼす効果の検討
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16K09226
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
町田 貴胤 東北大学, 大学病院, 医員 (60431574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福土 審 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80199249)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 絶食療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は治療抵抗性の過敏性腸症候群患者を対象にした研究であり、例年は絶食療法を目的として県内外から治療抵抗性の患者が紹介されることが多く症例の集積が期待されたが、平成28年度については過敏性腸症候群患者の紹介は多数あったものの、今回の研究対象となり得るような治療抵抗性の症例が極めて少なかった。さらに、その少数の症例の全てにおいて神経症傾向やストレス脆弱性など心理的偏倚が強いことが各種心理検査によって明らかとなり、絶食状態という強い負荷に耐えられないと判断されたため絶食療法が施行不可であった。東北大学方式絶食療法は患者にかける身体的・心理的負荷が極めて大きいため事前に適応疾患や心理評価を厳密に行う必要性があることに加え、近年は当院を含めた施設でもあまり施行されていないため紹介する側にも十分な情報が伝わっていない可能性もあると思われる。このような事情があり本研究に適切な症例を集めにくいという現状があるが、今後は関連病院に連絡を取り、次年度以降に可能な限り症例の集積を行う方針である。 これとは別に研究を進めるにあたり、参考となり得るようなβ-ヒドロキシ酪酸に関する文献や大腸運動機能、自律神経機能に関する文献を集めて準備を整えている。また、これまで当科で施行してきた絶食療法の症例をレビューして今回の研究にオプションとして追加あるいは削除するべき検査項目があるかどうか検討中であり、今後スムーズに研究を進める準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
治療抵抗性の過敏性腸症候群患者を対象にした研究であり、例年は県内外からそうした患者が紹介されることが多かったが、平成28年度については対象となり得るような症例が極めて少なかった。さらに、その少数の症例全てで神経症傾向やストレス脆弱性など心理的偏倚が強く、絶食状態に耐えられないと判断されたため絶食療法が施行不可であった。
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Strategy for Future Research Activity |
関連病院に連絡して、適応のありそうな症例を積極的に紹介してもらう。また、あらゆる治療法に抵抗性でなくても患者の希望があれば、心理検査など参考にしながら適応を探ることも考えられる。
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Causes of Carryover |
研究に必要な症例が確保できず、進捗が遅れているため検査などに必要な経費が使用できていないことが理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
症例を確保して、検査などに必要な経費を使用するように努める。
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