2019 Fiscal Year Annual Research Report
Role of gut microbiome on pathophysiology of brain-gut interaction in irritable bowel syndrome
Project/Area Number |
16K09227
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金澤 素 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (70323003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿野 理子 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20344658)
村椿 智彦 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70741007)
福土 審 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80199249)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 過敏性腸症候群 / 腸内細菌叢 / 脳腸相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)の病態生理として、心理社会的要因、消化管運動機能異常、内臓知覚異常を中心とした脳腸相関の病態が想定されている。近年、これらの病態に腸内細菌が何らかの役割を果たしているのではないかと考えられるようになった。しかし、そのIBS病態に特定の腸内細菌種あるいは代謝物がどのように関連しているかについてはよく明らかにされてはいない。本研究では、IBS患者の腸内細菌叢とその機能は健常者とは異なっているという仮説を検証した。 IBS患者32例と健常者21例から糞便を採取し、次世代シーケンサーを用いた16SrRNAメタゲノム解析によってV3-V4可変領域のoperational taxonomic unit (OTU) を同定した。症状重症度にはIBS severity index (IBS-SI)を、抑うつ症状にはSelf-rating Depression Scale: SDS)を用いて評価した。消化管知覚としてバロスタット装置を用いて直腸伸展刺激に対する便意・痛覚閾値を評価した。 IBS患者では健常者と比較してIBS重症度スコア、抑うつスコアの有意な高値を認めた。IBS患者では便意閾値の有意な低下を認めた。IBS群では、糞便中のFaecalibacterium とCoprococcus が有意に増加し、Dialisterが有意に低下していた。メタゲノム機能では、セリン・プロテアーゼ関連遺伝子量が健常者よりも低下傾向を示した。さらに代謝パスウェイ解析を実行した結果、IBS群は健常群に比較して、アミノ酸代謝の有意な低下が認められた。 以上の所見より、IBS患者では腸内細菌に関連する酵素などのアミノ酸代謝の変化がIBSの病態生理に何らかの役割を果たしている可能性が示唆された。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Parasympathetic activity correlates with subjective and brain responses to rectal distension in healthy subjects but not in non-constipated patients with irritable bowel syndrome2019
Author(s)
Kano M, Yoshizawa M, Kono K, Muratsubaki T, Morishita J, Van Oudenhove L, Yagihashi M, Mugikura S, Dupont P, Takase K, Kanazawa M, Fukudo S.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 9
Pages: 7358
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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