2018 Fiscal Year Annual Research Report
Assessment of Lewy pathology propagation and amyloid plaques deposition in patient with REM sleep behavior disorder using neuroradiological images
Project/Area Number |
16K09228
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小林 良太 山形大学, 医学部, 助教 (80643189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川勝 忍 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00211178)
林 博史 山形大学, 医学部, 准教授 (00333956)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | レム睡眠行動障害 / レビー小体型認知症 / ドパミントランスポーターイメージング / MIBG心筋シンチグラフィー / アミロイドPET / 脳血流SPECT |
Outline of Annual Research Achievements |
レビー小体型認知症(DLB)の前駆状態とされるレム睡眠行動異常(RBD)において、MIBG心筋シンチグラフィー(MIBG)とイオフルパンSPECT(DATスキャン)の異常所見の有無、PiB-PETによるアミロイド病理の有無を検討した。その結果から、DLBの超早期診断におけるDATスキャンやMIBGの意義及び、DLBにおけるアミロイド病理の沈着時期の推定を行った。研究期間内で、RBD質問紙(RBDSQ-J)を用いてRBDと診断した患者は21名であった。MIBGはH/M比が2.2以下を異常と判定し、DATスキャンは臨床データを除いた画像所見を、複数の評価者で視察的評価を行い判定した。RBD21例中19例でMIBG、DATスキャンでいずれか、または両方の異常を認めた。DATスキャン、MIBGともに異常を認めた症例が6例 、MIBGのみ異常を認めた症例が12例、DATスキャンのみ異常を認めた症例が1例であった。DLBの前駆状態とされるRBD症例においてMIBGやDATスキャンですでに異常を示す症例がほとんどであった。また、RBD症例において、MIBGが異常であった症例が多く、両者の検査を比較すると、αシヌクレイノパチーへのコンバートする可能性を、MIBGの方がより早期に捉えられる可能性が示唆された。また、MIBGで異常所見が得られたRBD例のうち、12例でPiB-PETを施行し、アミロイド沈着の有無をdistribution volume ratio (DVR)を算出して評価した。12例中2例が陽性であった。年齢をマッチさせたDLB群では、11例中8例が陽性で有意に陽性率が高かった。アルツハイマー病では、発症の15年前からアミロイド沈着が始まるとされているが、DLBの前駆状態であるRBDではアミロイド沈着は早期から始まっていない可能性が示唆された。
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