2018 Fiscal Year Research-status Report
補中益気湯によるMRSAの薬剤感受性の回復メカニズムの解明と治療への応用
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16K09251
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
南 正明 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70418739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 利明 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 教授 (80326561)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 補中益気湯 |
Outline of Annual Research Achievements |
補中益気湯エキスによるマウス鼻腔内MRSA感染実験による保菌の改善効果の評価の検討は、補中益気湯エキス投与マウスで著明なMRSAの鼻腔保菌が抑制される結果となり、またこの効果に黄耆、升麻、生姜、柴胡が関与していることが明らかになった。この結果はMedicines (Basel). 2018 Aug 1;5(3). pii: E83. doi: 10.3390/medicines5030083で公表された。しかし補中益気湯エキスによる耐性遺伝子脱落に伴うMRSAの遺伝子レベルの解析は、遺伝子脱落菌の脱落前後のMRSAのtotal RNA抽出が難航しており、次世代シーケンサーを用いたRNAシーケンス法で細菌の全遺伝子発現の解析にまで至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
補中益気湯エキスによる耐性遺伝子脱落に伴うMRSAの遺伝子レベルの解析は、遺伝子脱落菌の脱落前後のMRSAのtotal RNA抽出が難航しており、次世代シーケンサーを用いたRNAシーケンス法で細菌の全遺伝子発現の解析にまで至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在様々な手法で安定した多量のMRSAのtotal RNAが抽出できるように検討中である。
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Causes of Carryover |
遺伝子脱落菌の脱落前後のMRSAのtotal RNAの抽出が難航しているため、次年度もRNA抽出を続行して次世代シーケンサーを用いたRNAシーケンス法で細菌の全遺伝子発現を解析する予定である。
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