2016 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病患者における遺伝的背景を勘案した組織亜鉛蓄積と血糖コントロールに関する研究
Project/Area Number |
16K09261
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 禄郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (30424401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高宮 朋子 東京医科大学, 医学部, 講師 (40366133)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 亜鉛 / 2型糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、亜鉛と糖尿病の関係に注目が集まっている。亜鉛は鉄に次いで体内に多く存在する必須微量元素であり、亜鉛酵素として糖脂質代謝やDNA合成などに関与し、皮膚の創傷治癒や骨成長などへの関与、インスリン分泌や性腺ホルモンへの関与、味覚などの感覚への関与など全身に作用する。そこで、2型糖尿病患者において、末梢組織の亜鉛蓄積状況と血糖コントロールの関係を明らかにするため、本研究では日本人糖尿病患者において組織に蓄積する亜鉛を含む微量元素を非侵襲的に測定するとともに、血清亜鉛、亜鉛・糖代謝に関連する遺伝子多型、さらには食生活等を評価することにしている。初年度は、まず医学研究倫理審査に研究を行う上での事前申請を行った。そして、微量元素を非侵襲的に測定するための機器であるOligoscanの納入を行い、機器作動の上での安定性などを確認した。機器は食事の影響などで結果に受けづらい印象であった。しかし、保湿クリームや化粧品、石鹸などの種類によっては測定値にばらつきがあり、検査前の手洗いなどに注意を要するものと思われた。生活習慣や睡眠障害を含めた健康状態、BDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票:brief-type self-administered diet history questionnaire)による栄養摂取状況の評価に関して、連携研究者と討論を重ねた。被験者に病院受診し採血結果が出るまでに質問紙に記載していただくことで、被験者に負担にならないように配慮した。初年度においては患者のリクルートが十分に進んでおらず、2年目以降の検討課題となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査票の作成にやや時間がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
調査票を固め、研究を実施する。
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Causes of Carryover |
研究の遅れがあり、調査にかかる費用が次年度に持ち越されたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H29年度に調査を開始するため、その費用は使用する。
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