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2018 Fiscal Year Research-status Report

口腔内細菌およびプロバイオティクス由来活性物質による新規食道癌予防・治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 16K09277
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

盛一 健太郎  旭川医科大学, 医学部, 特任准教授 (70455715)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上野 伸展  旭川医科大学, 医学部, 特任講師 (30436000)
藤谷 幹浩  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80322915)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords食道癌 / プロバイオティクス
Outline of Annual Research Achievements

現在までに食道癌群16名17病変とコントロール群5名から組織と唾液を採取した.食道癌群からは食道癌部,正常食道粘膜部,口腔内唾液を採取,コントロール群では,正常食道粘膜と口腔内唾液を採取している.
菌叢解析は食道癌症例3例,コントロール群3例の計6症例15検体について調製した16SrRNA遺伝子アンプリコンをMiSeq次世代シークエンサーにて配列解析を行った.得られた配列をプリプロセス後,フローラジェネシスソフトウエアによる配列のグループクラスター化,細菌種類アサインと系統解析を実施した.全6症例15検体のデータをまとめた系統解析クラスター分類の結果、376の細菌クラスターに分類された。細菌クラスター全体では59.3%に当たる223クラスターが、各サンプルレベルでは 36~60%のクラスターの細菌種アノテーション付与がなされた。現在,familyレベルで関与が疑われる菌種に着目してさらに解析を進めているとともに症例数を増やして検討を行う予定である.
我々はプロバイオティクス由来の胃癌細胞株に対して腫瘍増殖抑制作用を持つ特異的抗腫瘍分子を同定した.このため同分子よる食道癌増殖抑制効果について検討した.方法は低分化型食道扁平上皮癌細胞株KYSE70と高分化型食道扁平上皮癌細胞株KYSE30を用いてSulforhodamine B (SRB) Assayを行い増殖抑制効果を評価した.濃度を変えた特異的抗腫瘍分子を各食道癌細胞株に添加,1週間培養した後SRB Assayを行ったところ,KYSE70の特異的抗腫瘍分子添加群ではいずれの濃度でも,有意に増殖能が抑制された.今後は,抑制の機序について解析を進める予定である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

食道癌症例の蓄積は順調であるが,対照群については集積が進んでいない.施設の特性上,何らかの疾患を有することが多いためと思われるが,症例数を増やすよう積極的に症例集積に努める.

Strategy for Future Research Activity

症例数を増やすとともに,現在までに絞り込まれた候補の菌種に対して解析を進めていく.特異的抗腫瘍分子については抑制の機序について解析を進める.

Causes of Carryover

研究の進捗状況がやや遅れていることから,当初予定よりも支出が下回る結果となった.今後癌腫の違いや,進行度の違いなどによる細菌叢の差違について菌叢解析を行うために使用予定である.症例の蓄積は時間がかかっているが,徐々に蓄積されている.

URL: 

Published: 2019-12-27  

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