2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the mechanisms of colorectal carcinogenesis using comprehensive genetic analysis
Project/Area Number |
16K09318
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
酒井 英嗣 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (30600233)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の包括的遺伝子解析の結果,進行大腸癌がいくつかの異なる分子生物学的背景を有するサブタイプに分類可能であることが明らかとなってきた。本研究は、腺種成分と癌成分の両方を有する早期大腸癌を対象とし、両者から別々にDNAを抽出・比較することでそれぞれの発癌経路で癌化の鍵となる遺伝子異常を明らかにすることを目的としている。 研究期間内に150例の進行大腸癌のDNAをコントロールサンプルとして、腺腫と癌の混在した隆起型の早期大腸癌(carcinoma in adenoma)80例、癌成分を含むSSA/P with cytological dysplasia 40例、腺腫と癌の混在したLST-GおよびLST-NG それぞれ40例を集積し、同一病変の腺腫と癌から別々に抽出したDNAを用いて遺伝子異常を解析する予定である。検体は目標数を確保し、DNAの抽出作業を行っている。また、解析には約150種の変異解析パネルを作成すrるHaloPlex target enrichment system(Agilent社)を用いて対象となる遺伝子の全エクソン領域で変異解析を施行した。 本研究は基礎研究として大腸発癌機構の解明につながる重要なものである。 上記目標を達成するために、本年度は進行癌 150例、隆起型腺腫 80例、LST-G 40例、LST-NG 40例の変異解析の遺伝子解析を進めている。マイクロセクションで腺腫と癌の両方からDNAを抽出することは可能となってきたが、症例によっては癌成分が少なく、十分量のDNAが得られないこともあった。少数例ではあるが、腺腫から癌への進展にはTP53変異が関与している可能性が明らかとなってきた。
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