2016 Fiscal Year Research-status Report
超音波画像のテクスチャ解析とエラストグラフィによるNASHの非侵襲的診断法の開発
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16K09371
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
黒田 英克 岩手医科大学, 医学部, 講師 (70382596)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | NAFLD / 超音波 / エラストグラフィ / テクスチャ解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、超音波画像のテクスチャ解析と超音波エラストグラフィの2つのモダリティを用いて、肝実質の脂肪化、炎症、線維化といった病理組織学的、物理的変化と超音波信号情報との関係を明らかにし、非アルコール性脂肪肝炎の鑑別が可能な非侵襲かつ定量的超音波診断手法の開発を目的とした。 平成28年度には、1)肝実質における超音波BモードのRAW dataを取得、2)2D-shear wave elastography(2D-SWE)を用い肝弾性値の測定、3)病理組織の取得と線維化、脂肪化、炎症の評価について非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD)の症例集積を行った。また、4)超音波信号の深部減衰係数の計測、5)Signal-to-Noise Ratioの測定、6)超音波画像のテクスチャ解析についても解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までにNAFLD69例について、超音波下肝生検と病理評価を含めた検討ができた。また、線維化診断における2D-SWEの有用性を明らかにした。さらには、超音波減衰量イメージングの脂肪肝定量化における有用性を示した。本研究の成果は、国内外の学会発表で報告しており、当初の計画通り順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
グレーレベル同時生起行列を用いたテクスチャ解析の条件設定の変更、他の解析パラメーターなどにも注目し、症例数集積と解析進行を目指す。また、NAFLD動物モデルを用いた基礎的研究を行う。得られた研究結果は、申請者のホームページ上や学会発表で積極的に配信する。
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Causes of Carryover |
実験動物購入が遅れたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額が生じた費用は、実験動物購入費(遺伝子組み換えマウスや調整食餌を含む)、記録媒体、組織染色資材や分担研究者の物品費などで使用する予定である。
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Research Products
(4 results)