2019 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of biomarkers related to intestinal epithelial disorder using endoscopic biopsy specimen
Project/Area Number |
16K09406
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中村 正直 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60467321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 秀実 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10215501) [Withdrawn]
川嶋 啓揮 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (20378045)
廣岡 芳樹 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50324413) [Withdrawn]
宮原 良二 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (50378056) [Withdrawn]
渡辺 修 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (80378059) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 腸炎 / alarmin / Heat shock protein / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 粘膜関連細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪由来間葉系幹細胞濾液(Filtrated Stem Cell Lysate; FSCL)の成分および急性腸炎モデルマウスに対する有効性の検討が前年からの継続で終了できていなかったため、2019年で継続し行った。内因性の多機能タンパク質であるalarminはネクローシスに陥った細胞から急速に分泌され、組織再生、生体の恒常性維持に寄与すると報告されている、その成分が含まれるかも検討した。FSCLを作成し、C57BL/6Jマウスに、2.5%DSSを自由飲水で5日間投与し急性腸炎モデルを作成し、FSCLをDSS開始2,3,4日目に0.2mlずつ腹腔内投与した(1回,2回,3回投与の比較を行った)。FSCLについて液体クロマトグラフィ質量分析法を用いて成分解析を行い、FSCL群、無血清培養上清群(PBS)、培養上清群の3群におけるタンパク質発現を検討した。結果、FSCL、3回投与にてFSCL群はPBS群に比して、体重減少率で有意な改善を認めた。成分解析では、Heat shock protein,S100蛋白らはFSCLの腸炎改善に効果があり,内因性の多機能タンパク質であるalarminの関与が示唆された。 大腸粘膜関連細菌叢の研究を追加で行い、その腸上皮への影響を調べた。糞便の細菌叢と粘膜関連細菌叢は異なることが推測され、また大腸内での粘膜関連細菌叢は部位ごとに違いが無いとの報告があった。大腸内視鏡時にブラシ鉗子にて大腸表面を複数回擦過することで腸表面の粘液を採取し、粘膜関連細菌叢はDNAを抽出後、16SrRNA遺伝子のV3-4領域を増幅しMiseq(Illumina社)により解析した。早期大腸癌とその周囲粘膜では細菌叢のプロファイルが異なることが分かった。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Lewis Score on Capsule Endoscopy as a Predictor of the Risk for Crohn's Disease-Related Emergency Hospitalization and Clinical Relapse in Patients with Small Bowel Crohn's Disease.2019
Author(s)
Nishikawa T, Nakamura M, Yamamura T, Maeda K, Sawada T, Mizutani Y, Ishikawa T, Furukawa K, Ohno E, Miyahara R, Kawashima H, Hirooka Y.
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Journal Title
Gastroenterol Res Pract.
Volume: 2019
Pages: 4274257
DOI
Peer Reviewed
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