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2018 Fiscal Year Annual Research Report

超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診による膵腫瘍と膵嚢胞におけるエクソソームの解析

Research Project

Project/Area Number 16K09412
Research InstitutionTokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology

Principal Investigator

西村 誠  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50751707)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 雅史  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (80393114)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsエクソソーム / 膵嚢胞 / miRNAマイクロアレイ解析 / IPMN / 膵腫瘍
Outline of Annual Research Achievements

本研究は膵腫瘍または膵嚢胞性腫瘍の疑いでEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺術)を実施する症例の血液または嚢胞液から単離したエクソソームのプロテオーム・マイクロアレイ解析等を行い、エクソソームで発現変化を示すタンパク質・核酸を同定した後に、多数の患者検体を用いてその疾患特異性を確認する。さらに、ヒト膵臓癌細胞を用いた実験により、エクソソームで発現変化を示したタンパク質・核酸が細胞内で増殖・浸潤・転移能等に及ぼす影響を明らかにし、患者の血液・嚢胞液を用いた膵腫瘍・膵嚢胞性腫瘍のエクソソーム診断を目指すことを目的とした。
最終年度は患者血清由来エクソソーム中のmiRNA解析を行った。IPMNおよび膵臓癌ステージIIA, IVの患者血清をステージ毎に数例プールし、エクソソーム膜表面のフォスファチジルセリンに対するアフィニティーを利用した精製方法によりエクソソームを単離した。単離したエクソソームよりRNAを抽出し、3D-Gene(TORAY)にてmiRNAマイクロアレイ解析を行ったところ、IPMNと比較して発現量が2倍以上増加したものがステージIIAで25個、ステージIVで24個、また2分の1以下に減少したものがステージIIAで16個、ステージIVで22個あった。これらのうち比較的発現量が多いものを候補miRNAとして選定し、今後の解析を進めることとした。
上記内容も含めて期間全体を通じて実施した研究の成果をまとめると、①検体採取と保存を合計22症例で行った。②不死化正常膵管上皮細胞と膵臓癌細胞由来のエクソソームの定量プロテオーム解析を行い、膵臓癌細胞で発現が増加したタンパク質のうち膜表面タンパク質を候補として選定した。③患者血清中エクソソームの単離とmiRNAマイクロアレイ解析を行い、膵臓癌の候補miRNAを選定した。今後、これらタンパク質およびmiRNAの詳細な解析を行うことで、膵臓癌におけるエクソソームの役割の解明や診断システムの開発につながるものと期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 次世代がん検査技術への新しいアプローチ -エクソソームによるがんの診断2018

    • Author(s)
      川上恭司郎、藤田泰典、伊藤雅史
    • Journal Title

      ファインケミカル

      Volume: 47 Pages: 33-38

URL: 

Published: 2019-12-27  

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