2016 Fiscal Year Research-status Report
後期高齢者における包括的な心エコー図指標に関する基準値の策定
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16K09417
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
瀬尾 由広 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40375499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石津 智子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10507859)
山本 昌良 筑波大学, 医学医療系, 助教 (20730386)
町野 智子 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (20755673)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者 / 心エコー / 認知機能 / フレイリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は高齢者における心エコー図基準値を策定することであるが、正常な高齢者の比率が極めて少ないことが本研究の課題であり、それを克服するため本研究は多施設共同登録研究とした。一方、高齢者においては生活活動レベル、認知機能および合併症を含めて多様な臨床背景を持っており、そのような因子も考慮した心エコー基準値の策定が必要であると考えられた。そこで多様な症例を集めるために参加施設の偏りを防ぐことが重要であり、大学病院等の大病院だけでなく、個人医院からの参加も得られように参加施設の募集を工夫した。本研究を一般社団法人日本心エコー図学会の学術プロジェクト「高齢者における心エコー図データ正常値の確立に関する多施設前向き研究(Japanese eLderly data Of Normal echocardioGraphy (J-LONG) study)として認定していただき、学会ホームページ 上で参加施設を募集した。その結果、全国56施設からの応募があり、研究倫理や心エコー検査実績を考慮し40施設を参加施設として登録できた。このように一定レベルの心エコー図に関する知識と技術を備えた施設のみで参加施設を構成できたことにより、本研究のデータの質が担保できると考えられる。 本研究の対象は75歳上の高齢者で4つのコホートから構成されており、1,既往症および生活習慣病を有さない健常例、2, 高血圧や糖尿病を有するも明らかな心血管疾患を有さない症例、3, 左室駆出率保持型心不全, および4, 大動脈弁狭窄症(AS)の4群である。合計1020例を登録目標としおり、登録が開始された平成29年1月からの3ヶ月間で登録された症例数は96症例であった。コホート1に相当する高齢正常者を主体とした登録が進んでおり、高齢者の心エコー指標の基準値を策定する目標に準じた研究が遂行されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
参加施設での倫理委員会からの承認に予想以上に時間を要した。最終的に2016年度中に全施設での倫理委員会からの承認を得ることができた。 本格的な症例登録は2017年1月から開始された。従って、2017年度いっぱいで目標症例数を達することができるよう研究を運営する方針である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初2017年9月の登録終了予定であったが、2018年3月まで延期する。 2017年4月22日に参加施設のミーティングを行う予定であり、登録上の問題点やコホートの偏りなどについて検討する予定である。
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Causes of Carryover |
症例登録開始が遅延したため、2016年度の謝金等の費用が大幅に少なかった。 2017年度に本格的な症例登録が見込まれるため計画以上の予算が必要となる見込みであるため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の目標である1020症例のうち2017年度度内で700例以上の登録達成をめざす。症例数に応じて登録に対する謝金等にあてる。一例あたり2000円の予定である。
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