2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of metabolic remodeling using metabolomics in cardiopulmonary vascular disease
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16K09422
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
尾崎 和幸 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60758366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南野 徹 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90328063)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | メタボロミクス / 心肺血管疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
心肺血管疾患における代謝リモデリングは未知の事象が多い。本研究では、網羅的代謝物質解析技術(メタボロミクス)を用い、臨床的指標と比較検討することにより、心肺血管疾患患者における代謝リモデリングの解明を目指し、心肺血管疾患の病態解明、新しい治療戦略の基盤の構築、病状把握のためのバイオマーカーを確立し、その結果を基礎研究へ還元することによりより深い病態解明につなげることを目標とした。 これまで、我々は合計138名の心肺血管疾患患者(拡張型心筋症、虚血性心筋症、心臓弁膜症、肥大型心筋症、肺動脈性肺高血圧症、慢性血栓塞栓性肺高血圧症等)において、探索的にメタボローム解析を行った。その結果、特に虚血性心筋症における低心機能患者において、Methionine sulfoxide、N,N-Dimethylglycine、Phenylalanine、Threonine、Valine、Alanine、Proline、Choline、Hydroxyproline、2-Aminobenzamide、3-Gamma-Butyrobetaine、3-Indoxyl sulfate、Decanoate、Hexanoate、Citrateの心臓からの放出が増加、Glutarate、3-Hydroxybutyrateの心臓への取り込みが増加する傾向が認められた。臨床経過、BNP等を含んだ採血結果、心エコー、心臓カテーテル検査等の指標との解析も進行中である。今後、さらなる症例の蓄積、基礎研究への橋渡しが必要である。
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