2017 Fiscal Year Research-status Report
左室拡張不全の新たな治療法の開発 - キサンチンオキシダーゼ阻害の可能性 -
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16K09436
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
荻野 和秀 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (70294311)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 心不全 / 拡張不全 / 尿酸 / キサンチンオキシダーゼ / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
高尿酸血症(血清尿酸値>7.0 mg/dL)を合併した左室収縮機能が正常(左室駆出率>50 %)の慢性心不全(拡張機能障害)患者を対象として、フェブキソスタットおよびベンズブロマロンの左室拡張機能への影響を検討した。本研究は、データの信頼性をより高めるため randomized double blind cross-over の研究デザインで行っている。つまり、ランダムに2群に分類し、半数は最初にフェブキソスタットを24週間、その後ベンズブロマロンを24週間服用する。残りの半数は最初にベンズブロマロンを24週間、その後フェブキソスタットを24週間している。 試験開始前とフェブキソスタットおよびベンズブロマロン服用24 週後に、心エコーと尿酸代謝を検討するとともに、酸化ストレスマーカー(酸化LDL、ADMA, 尿中8-OHdG)および炎症性サイトカイン(TNF-α)も検討している。 平成28 年度は主に高尿酸血症(血清尿酸値>7.0 mg/dL)を合併した左室収縮機能が正常(左室駆出率>50 %)の慢性心不全(拡張機能障害)患者のエントリーを行っている。現時点で、20症例のエントリーが終了し、半数以上の症例はプロトコールを終了した。平成30年度は全症例終了する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究に関しては症例患者のリクルートがやや遅れ当初の予定通りには進んでいなかったが、平成29年度内に、20症例のエントリーは終了し、また半数以上はプロトールを終了し、少しずつ解析も進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に沿って進める。臨床研究は予定通り平成30年度末までに全症例のプロトコールを終了し解析をほぼ終える予定である。症例数が集まりにくい場合は、必要最低限の20症例を目標にしてリクルートを行い、解析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
理由:当初予定していたより症例数が集まらなかったために、測定キットなどの購入の必要性がなかったことや学会発表が行えなかったため。 使用計画:次年度への繰越額が存在するが、研究を進め当初の予定通りに研究を行い、学会発表・論文化する予定である。
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Research Products
(1 results)