2018 Fiscal Year Annual Research Report
Early notification of heart failure by using intrathoracic impedance
Project/Area Number |
16K09437
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西井 伸洋 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50537214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 一文 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (10335630)
森田 宏 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50322227)
三好 亨 岡山大学, 大学病院, 講師 (70444651)
伊藤 浩 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (90446047)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 胸郭内インピーダンス / 遠隔モニタリング / 心不全 / 植込み型除細動器 / 心臓再同期療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
植込み型デバイスが植え込まれた心不全患者に対して、遠隔モニタリングを使用して、胸郭内インピーダンスアラートを on にする群と off にする群に割り付ける研究の前段階として、胸郭内インピーダンスアラートに基づき心不全徴候が認められた患者(植込み型除細動器、あるいは植込み型除細動機能付き心臓再同期療法)にどのような加療をどのくらいの期間行うのがよいか、不明であったため、介入方法に関する多施設共同、前向き、無作為化試験(MOMOTARO II study, UMIN000012714)を行った。体液貯留を伴う心不全の場合は、利尿剤を使用されることが多いが、長期利尿剤の投与は腎機能障害を招く恐れもある。そのため、胸郭内インピーダンス実測値に基づき患者に来院を促し、心不全傾向のあった患者に対し、①利尿剤、②硝酸薬、③心不全教育、の3群に無作為化割り付けを行った。そして、その1週間後に外来受診し結果を検討した。登録された患者数は、10施設から156人の登録があった。平均 495日間の follow up 期間に胸郭内インピーダンスが低下したアラートが認められ、外来受診時の検査結果などから心不全徴候ありと判断されたのは58人であった。無作為に利尿剤群、硝酸薬群、心不全教育群の3群に19人ずつ割り付けられ、1週間後に外来受診をして頂き再度各種検査を行った。3群間で患者背景に統計学的に有意差は認められなかった。1週間の加療後3群すべてにおいて、BNPの改善、胸郭内インピーダンスの改善が認められた。BNP、胸郭内インピーダンス以外の検査項目に関しては現在解析中である。
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Research Products
(7 results)