2017 Fiscal Year Research-status Report
多施設共同弁膜症データベース構築および日欧米間の弁膜症疾患の特徴の比較解析
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16K09456
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
大野 洋平 東海大学, 医学部, 講師 (80383884)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 弁膜症 / 大動脈弁 / 僧帽弁 / レジストリー |
Outline of Annual Research Achievements |
大動脈弁および僧帽弁疾患を中心としたレジストリーの構築が本研究の目的であるが、初年度にTokai Valve Registryを立ち上げ、現在、患者登録が進んでいる。特に昨年度は約60名の患者に経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を実施しており、治療成績も良好で、今年度更なる症例数の増加が見込まれている。一方、手術リスクの高い重症僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル僧帽弁形成術であるMitraClip治療も平成30年4月についに保険償還となり、一般日常診療で開始されるに至った。当院でも今年度中にMitraClip治療の開始を予定しており、大動脈弁疾患のみならず、僧帽弁疾患の患者も今後増加すると考えられる。 平成29年度に関しては、5月にEuroPCR、9月にPCR London Valvesという国際学会に参加し、最新の知見を得ると共に、日米欧における弁膜症の疫学、解剖および治療の比較に関する国際共同研究のより具体的な計画を協議した。また、Tokai Valve Registryを基盤として、国内の多施設協同研究(The OCEAN-TAVI registry[UMIN000020423])にも参加が決まり、今後は国内多施設協同研究も展開予定である。 平成30年度においては、まずは、Tokai Valve Registryから我々独自の取り組みについて論文発表を行いたいと考えている。具体的には、当院にてTAVIを行う際、治療をガイドするイメージングツールとして、経内頚静脈アプローチの心腔内超音波を使用しており、その低侵襲性(局所麻酔で施行可能)および有用性につき、注目されており、報告を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ登録およびフォローアップについては、医師で分担して行っているのが現状である。専門の看護師やアシスタントなどによる入力が望ましいと考えられるが、予算の関係で現状では困難となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度にTokai Valve Registryを基盤として、国内の多施設協同研究(The OCEAN-TAVI registry [UMIN000020423])にも参加が決まり、今後は国内多施設協同研究を展開していく。 平成30年度においては、まずは、Tokai Valve Registryから我々独自の取り組みについて論文発表を行いたいと考えている。具体的には、当院にてTAVIを行う際、治療をガイドするイメージングツールとして、経内頚静脈アプローチの心腔内超音波を使用しており、その低侵襲性(局所麻酔で施行可能)および有用性につき、注目されており、報告を行う予定である。また、同時に、国内多施設協同研究、国際協同研究の成果も発表していきたい。
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Causes of Carryover |
「次年度使用額が生じた理由」 本来、弁膜症レジストリー登録に関して、Web入力システムの構築および、入力に携わる専門スタッフ(看護師やアシスタントなど)を検討していたが、予算の関係で困難となっており、その分費用がかからず、次年度使用額が発生した。 「次年度の使用計画」 弁膜症レジストリー登録のセキュリティー強化に一部あて、また、研究成果を国際学会および国際雑誌に発表するための費用として使用予定である。
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