2016 Fiscal Year Research-status Report
薬物負荷造影心筋血流CTによる定量的心筋血流量評価
Project/Area Number |
16K09461
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
皿井 正義 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (10298531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元山 貞子 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (30308902)
夏目 貴弘 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 准教授 (30597604) [Withdrawn]
尾崎 行男 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50298569)
外山 宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90247643)
市原 隆 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 教授 (90527748)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 心筋血流CT / 定量的心筋血流量 |
Outline of Annual Research Achievements |
心筋血流評価におけるゴールド・スタンダードは負荷心筋血流シンチグラフィである。一方で、CT機器の発展に伴い冠動脈CT検査が臨床に広く普及してきた。冠動脈CTでの評価は冠動脈狭窄のみの形態評価にとどまるため、心筋に虚血が生じているか否かは負荷心筋血流シンチグラフィと組み合わせた総合的な評価が必要となる。近年、CT検査で形態的な狭窄評価と機能的な血流評 価を行うことが可能な心筋血流 CT が行われるようになってきた。ただ、CT値の変化から相対的に心筋血流を評価するに過ぎない。相対的な心筋血流評価では、心筋全体の血流が低下する疾患(三枝病変)の評価ができない。本研究では、数学的な手法を応用してアデノシン三リン酸(ATP)負荷心筋血流CTによる定量的心筋血流量評価を検討することを目的とする。心筋血流量を正確に測定し、冠動脈疾患や心筋疾患の治療や予後予測の指標としての有用性を検証することを目的とする。現在、ステップ1の心筋血流CTによる定量的心筋血流量測定法の確立について、いくつかの設定条件を調節した結果ほぼ完成した。ステップ2の心筋血流CTと冠動脈造影や心臓核医学検査による心筋血流測定値の比較を同一患者で行うため、15症例に行った。心筋血流評価(負荷心筋血流シンチグラフィ、冠血流予備量比:FFR)と心筋血流CTのそれぞれから計測した心筋血流量の比較を今後行う予定である。さらに、患者データベースを作成し、患者背景・治療方法との関係解析、6 か月後と12か月後の予後との関連解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の平成28年度の予定をほぼ完了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
大学病院での一般臨床で使用しているCT装置を使用しているため、ルーチン検査より時間がかかる本研究の撮影がなかなか行うことができない。対応策としては、当初考えていた撮影方法を簡略化して撮影時間をより短くしていくことを検討中である。
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Causes of Carryover |
購入予定だったコンピュータ及びソフトウエアが今年度中に必要にならず、それのコンピュータやソフトウエアが次年度にバージョンアップするという情報が入ったため、購入を控えた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
バージョンアップしたコンピュータとソフトウエアを購入予定。
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