2018 Fiscal Year Annual Research Report
Newly developed diagnosis and therapy of HDL for anti-atherosclerosis
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16K09484
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
朔 啓二郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40183371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 伸一郎 福岡大学, 医学部, 教授 (20343709)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 低比重リポ蛋白 / コレステロール引き抜き能 / 動脈硬化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、HDLペプチド(ApoA-I模倣ペプチド、FAMP)を用いて、診断と治療法の両面から計画されている。診断法については、昨年、68Ga-DOTA-FAMPのラベリングが効率よく実施できるように方法を改良し、効率を高める改良法を報告した。治療法については、FAMPを改良し、さらに強力な抗動脈硬化作用を持つペプチド候補を4つ作成して検討した。その中で、マクロファージにおいて最もCholesterol Efflux(コレステロール引き抜き能)が強力であったペプチドを改良型FAMPと名付け、強力なalphaヘリックス構造となっていることも確認した。さらに、HDlとインキュベーションするとpre-beta-HDL分画が増加することもわかった。また、その改良型FAMPのCholesterol Efflux効果の大部分は、ATP-binding cassette transporter-1を介していることを見いだした。このことは、従来型FAMPのメカニズムと同様であった。さらに、改良型FAMPの多面的効果として、細胞アポトーシス抑制効果は見られなかった。次に、高脂肪食負荷ApoEノックアウトマウスモデルにて改良型FAMPの効果を検証した。このモデルマウスにおける改良型FAMPの動脈硬化抑制作用は、従来型のFAMPよりも強力であることがわかった。、便中への排泄が増加し、逆転送系が増強されていることも確認した。今後、さらに研究を継続し、有効性を確実なものとして、臨床応用可能なペプチドの開発に取り組む。
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Research Products
(1 results)