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2016 Fiscal Year Research-status Report

ヒトとマウスの気腔形態評価指標の比較から推察するCOPDエンドタイプ

Research Project

Project/Area Number 16K09536
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

室 繁郎  京都大学, 医学研究科, 准教授 (60344454)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords臨床呼吸器学 / COPD / 肺気腫 / 形態 / プロテアーゼ / 酸化ストレス
Outline of Annual Research Achievements

慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、長期喫煙などに起因する肺胞破壊によって、呼吸困難と身体活動性の低下が緩徐に進行し、日本の主要死因の一つとなっている。肺胞破壊は不可逆的と考えられており、その機序は複雑に入り組んでいる。肺胞破壊は蛋白分解酵素過剰・炎症・アポトーシスなどが複雑に影響しあっって形成されると考えられている。本研究では、ヒト肺における肺胞破壊パターンを、詳細なCT画像指標を用いて分類する。また、蛋白分解酵素過剰・炎症・アポトーシスそれぞれが優位な肺気腫モデルマウスを作成し、病理学的組織学的な肺胞破壊の形態変化パターンもそれぞれのマウスで類型化することを試みている。それらを対比させてヒトCOPDの画像亜型分類を行い、その分類が肺胞破壊の機序と対応すると仮定し、新規薬剤の開発を目指している。

1ヒトCOPDの前向き観察研究は、定型化されたエントリークライテリアと情報収集手順によって、システマチックに症例集積中である。現在80名程度が前向き観察研究にエントリーしている。
2 COPD合併肺癌の切除標本評価と長期変化の後方視的検討は現在の所解析が進んでいないが、病理組織で形態変化と蛋白分解酵素過剰・炎症・アポトーシスとの関連と、治癒的肺がん切除術を受けた症例の画像変化との対比により、1で施行するヒト研究と、3で解析を行うマウス実験との橋渡しになるデータを構築して行きたいと考えている。
3 マウス実験では、内因性セリンプロテアーゼ過剰モデルを作成したが、気腫は形成されず、それに喫煙負荷をかけることによって、早期に肺胞破壊が生じることを見出した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ヒト観察研究とマウス研究は概ね順調であるが、既存のヒト肺がん組織の解析が滞っている。主な理由は、全2者の研究に時間がかかっているためである。科研費の3年以内には解析データででるように努力したい。

Strategy for Future Research Activity

海外で病理組織評価を学んできた留学生が帰国し、私が主催する研究グループに復帰した。彼の助力を仰ぎ、研究を加速させたい。

Causes of Carryover

予備実験に時間を予想よりも費やした為、試薬や実験動物の消費が予想よりも少額であった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度にはラージスケールで実験が施行可能であるため、引き続き額はフローサイトメトリー用試薬や動物実験費用で速やかに消費されるものと予想される。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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