2017 Fiscal Year Research-status Report
がん化学療法に伴う好中球減少とNAMPT活性およびSIRT1遺伝子に関する検討
Project/Area Number |
16K09540
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
津端 由佳里 島根大学, 医学部, 講師 (50643417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
礒部 威 島根大学, 医学部, 教授 (70284198)
堀口 道子 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (70632470) [Withdrawn]
斉藤 光江 順天堂大学, 医学部, 教授 (30205679)
山下 親正 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (30622188)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 臨床試験 / 化学療法 / 好中球減少 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)乳癌・肺癌患者におけるがん化学療法に伴う好中球減少とNAD+-SIRT1経路の関連に関する検討 肺癌患者を対象とした多施設共同臨床研究実施のため、「肺癌に対する化学療法に伴う好中球減少とNAMPT活性およびSIRT1遺伝子発現に関する検討」の実施計画書を作成し、当院倫理委員会で承認を得た(島根大学医の倫理委員会 第2574号)。現在、多施設化の推進と当院では患者登録が開始されている。共同研究先である、東京理科大でのSIRT1遺伝子発現、テロメラーゼ活性測定の再現性確認および精度管理の確認も終了した。 2)ヒト乳癌・肺癌株化細胞に対するVB3大量投与の影響 VB3大量投与ががん細胞の増殖に及ぼす影響を、ヒト肺癌のcell lineであるA549、ヒト乳癌のcell lineであるMCF7を用い検討する。両細胞株を購入し、VB3を数段階の濃度でmedium中に混入したが、VB3の細胞毒性は認めず、細胞増殖のスピードにも影響を与えないことが確認された。 3)肺癌を対象とした臨床試験 1)に記載した臨床試験に関して、倫理委員会の承認を得登録を開始した。現時点で14例の登録を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床試験について倫理委員会の承認も得、患者登録も開始されている。基礎研究については研究目標をおおむね達成しており、さらに発展させた研究を考慮している。しかしながら臨床試験の多施設化については難航しており、今後の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎研究については研究目標をおおむね達成しており、さらに発展させた研究を考慮している。今後は臨床試験を期間内に完遂させること、多施設化を進めることが必要である。
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Causes of Carryover |
NAMPT測定キットの購入が使用期限を考慮し遅れたため。
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