2017 Fiscal Year Research-status Report
網羅的エクソーム解析を利用した稀少肺疾患の責任遺伝子同定に向けて
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16K09557
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
瀬戸口 靖弘 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (90206649)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 特発性間質性肺炎 / 家族性間質性肺炎 / 遺伝子 / エクソーム解析 / 希少肺疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
成人発症希少間質性肺疾患であるPPFE症例だけでなく家族性間質性肺炎、孤発性特発性間質性肺炎症例136症例の遺伝子解析を終了した。8つの遺伝子についてrare variant 30箇所特定した。サーファクタント関連遺伝子、テロメア関連遺伝子、細胞接着関連遺伝子に渡り、PPFEについてはテロメア関連遺伝子変異が高頻度に出現することを見出した。また、臨床的には遺伝子変異を有する症例では、診断時年齢が孤発性特発性間質性肺炎に比べ20歳若く、病理学的には肺線維症パターンであるが孤発性特発性肺線維症と比較して陰影の分布が異なることも明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
網羅的全エクソーム解析は、初期の目標数の解析は終了した。家族性間質性肺炎だけでなくsporadic間質性肺炎の中にも発症責任遺伝子を特定した。これらの結果をサンガー法で確認する検体が数例残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
エクソーム解析結果でこれまで報告ない責任遺伝子を特定した。これらの内容の論文化を急ぐことと病態解明と治療法についての研究を行うため遺伝子変異を有した患者樣のiPS細胞樹立のための倫理委員会への準備と技術的改良を行う。
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Causes of Carryover |
2018年度から研究が東京医科歯科大学へ異動となったため研究室異動のため次年度へ使用額が104678円残った。2019年度の研究費とともにサンガー法による確認して試験と論文投稿用の費用として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)