2016 Fiscal Year Research-status Report
特発性肺線維症の新規バイオマーカー; ぺリオスチンの研究
Project/Area Number |
16K09567
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
岡元 昌樹 久留米大学, 医学部, 講師 (50352133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 教授 (00261066)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 特発性肺線維症 / ペリオスチン |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目標1. 免疫組織学的解析により、特発性肺線維症 (IPF)の肺組織におけるぺリオスチン発現量がIPFの増悪、予後の予測因子であることを証明 既にIPFの予後規定因子として解析されている早期線維芽細胞巣スコア(fibroblastic foci score; FFスコア)とペリオスチン染色性の半定量化スコアを下記のように解析中である。Grade 1; 発現なし, Grade 2; 軽度の発現, Grade 3; 中等度の発現, Grade 4;高度の発現 上記の症例の半定量化を問題なく行えた場合、更に症例数を増やして半定量化を行い、臨床データや予後との相関を解析する。 研究目標2.IPF特異的ぺリオスチンELISAキットを用いた大規模前向き性能試験のための全国コンソーシアムの設立:全国11施設でのコンソーシアムを設立。臨床試験を行っている。 研究目標3.血清ぺリオスチンの① IPFのオーダーメイド医療のバイオマーカー、② 抗線維化剤のコンパニオン診断薬としての有用性を確立し、保険収載を目指す。:研究目標2のコンソーシアムにて臨床試験を行っており、現在、目標症例数100例に対して48例が登録されている。本年度中の目標症例数への到達を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目標1. 免疫組織学的解析により、特発性肺線維症 (IPF)の肺組織におけるぺリオスチン発現量がIPFの増悪、予後の予測因子であることを証明:経験のある病理医との議論により、組織の半定量化について、現実的なアイデアを頂き、研究を行う目途がたった。しかし、組織の免疫染色所見の定量化は非特異的反応もあり、評価が難しい点で難渋している。 研究目標2.IPF特異的ぺリオスチンELISAキットを用いた大規模前向き性能試験のための全国コンソーシアムの設立、研究目標3.血清ぺリオスチンの① IPFのオーダーメイド医療のバイオマーカー、② 抗線維化剤のコンパニオン診断薬としての有用性を確立し、保険収載を目指す。:日常業務の中、患者さんの研究参加の同意を取得し、必要な検査を行うことは医師の負担を必要とする点が問題点であるが、その中で症例数は着実に集積されている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目標1. 免疫組織学的解析により、特発性肺線維症 (IPF)の肺組織におけるぺリオスチン発現量がIPFの増悪、予後の予測因子であることを証明: 更に症例数を増やして半定量化を行い、臨床データや予後との相関を解析する。 研究目標2.IPF特異的ぺリオスチンELISAキットを用いた大規模前向き性能試験のための全国コンソーシアムの設立、研究目標3.血清ぺリオスチンの① IPFのオーダーメイド医療のバイオマーカー、② 抗線維化剤のコンパニオン診断薬としての有用性を確立し、保険収載を目指す。:本年度中の目標症例数への到達を目指している。目標症例数を達成後は、解析作業、統計作業を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初の予定より、1の免疫組織学的解析の新著が遅く、結果として試薬代が抑えられているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
1の免疫組織学的解析に関しては、H29年度に免疫染色の追加などの研究を行うため、試薬代や実験器具代として研究費を使用する。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] The usefulness of monomeric periostin as a biomarker for idiopathic pulmonary fibrosis.2017
Author(s)
Okamoto M, Ohta S (第1, 第2著者は、equal contribution), Fujimoto K, Sakamoto N, Takahashi K, Yamamoto H, Kushima H, Ishii H, Akasaka K, Ono J, Kamei A, Azuma Y, Matsumoto H, Yamaguchi Y, Aihara M, Johkoh T, Kawaguchi A, Ichiki M, Sagara H, Kadota JI, Hanaoka M, Hayashi SI, Kohno S, Hoshino T, Izuhara K
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Journal Title
PLoS One
Volume: 12
Pages: e0174547
DOI
Peer Reviewed
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