2018 Fiscal Year Research-status Report
呼吸器疾患におけるHippoシグナル伝達の役割の検討
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16K09575
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三谷 明久 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (90739137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
漆山 博和 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20725303)
寺崎 泰弘 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50332870)
田中 剛 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50456133)
田宮 浩之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50722071)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Hippo シグナル / 肺発生 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度に、当初の予定通りMTsの発現調節に関する研究を行ったが、結果が一定しなかったため、中断する方針とした。 一方で、肺発生において、Shh-Fgf10シグナルがYAPの調節を受けることを見出した。免疫組織染色によって、YAPコンディショナルKO肺における、Shhの発現低下およびFgf10の発現の増加を示した他、器官培養により、YAPコンディショナルKO肺の表現型が、Shh投与により改善することを示した。また、細胞実験によりYAPがShhの発現を調節することも示した。 現在、論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、MTsの発現調節に関する研究を行う方針であったが、結果が一定しなかったため中断した。 上述の通り、新たにShh-Fgf10に着目し、研究を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
結果が安定してないChIPアッセイを再度行い、YAPによるShhの発現調節に関しての、より強固なデータを蓄積する。 現在、論文投稿中であり、追加のリバイス実験が必要になると考えられる他、ERS 2019での発表も予定している。
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Causes of Carryover |
2018年度に、当初の予定通りMTsの発現調節に関する研究を行ったが、結果が一定しなかった。一方で、肺発生におけるYAPの働きが、Shh-Fgf10シグナルを介することを新たに見出し、器官培養やレポーターアッセイ、ChIPアッセイなどの実験を追加した。現在、論文投稿中であり、今後リバイスで追加実験が必要となると考えられる。また、学会発表を2019年度に延期した(ERS 2019に演題提出予定)。
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