2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K09603
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
土井 研人 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80505892)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 急性腎障害 / 心腎連関症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では急性腎障害(AKI)回復後の慢性腎臓病(CKD)進展をCKDあるいは心不全動物モデルで再現することを目的とし、大動脈縮窄(Transverse Aortic Constriction:TAC)圧負荷心不全モデルと腎虚血再灌流(Ischemia reperfusion injury: I/R)モデルを中心に検討を進めた。本研究の特徴は慢性疾患を予め実験動物に導入することで、ヒト臨床像と近い病態を再現することを試みている点である。前年度から再現性をもって同程度の心肥大およびその後の心不全進展がマウスモデルで作成することが可能となり、心不全マウスにおける腎虚血再灌流障害の長期的な影響を線維化進展を中心に検討を行った。複数の線維化関連遺伝子が有意に発現亢進・減少していることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物モデルの確立と障害腎における遺伝子発現検討まで研究は進行しており、心不全に合併したAKIにおける慢性化進展機序を明らかにできる段階にまで到達した。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに同定出来た病態関連遺伝子発現パターンを根拠に治療介入を試みる。
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Causes of Carryover |
(理由) 東京大学医学部附属病院においては、動物飼育施設を含めて研究施設の移転があり、一時的に実験を中断せざるを得なかったため、予定した実験が完遂できず次年度使用額が生じた。 (使用計画) 前年度より動物飼育、実験に使用する設備が整備でき、今年度に引き続き次年度も実験を継続する予定である。
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