2016 Fiscal Year Research-status Report
慢性腎臓病での治療によるフラタキシンの回復と合併症の予防
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16K09635
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
蓮池 由起子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (80399146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 健 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70217769)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | フラタキシン / 鉄代謝 / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに行った研究の概要は,以下の通りである. ・対象となる慢性腎臓病患者の登録 --- 対象患者数の増加を目指し,必要条件を満たす患者を共同研究施設内においてさらに探索した.以前の解析時点でフラタキシン測定が可能であった患者数は20名であったが,52名となった. ・白血球ミトコンドリア内のフラタキシンおよび関連因子の測定 --- 対象患者の末梢血中白血球からのミトコンドリア処理およびフラタキシン測定にあたって,より正確で確実な測定が可能となるように,方法など再考した. ・貧血治療によるフラタキシンの変化の確認 --- 貧血治療を6か月間継続した結果,フラタキシン値の上昇が認められた.これまでに,ERA-EDTA発表および米国腎臓学会や日本透析医学会においてその成果を発表した.治療継続が可能な場合は,治療期間を12か月とし,その結果について現在解析中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
以下の点は,本研究課題の進捗状況に影響を及ぼしていると考えられた. ・フラタキシン測定 --- 末梢血中の白血球の採取・処理につき対応が困難で,確実に採取できないことがあった. 2) 条件に合致する慢性腎臓病患者の登録 --- その条件の性質上,登録数の増加にある程度限界があった.
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Strategy for Future Research Activity |
進捗が遅れている理由として挙げた2点につき,それぞれ以下の対策をとることで本研究のさらなる推進を目指す. ・フラタキシン測定 --- 末梢血中の白血球の採取後,処理の改良などの工夫によってフラタキシン定量がほぼ可能となった.ただし血球数が少ない患者においては,やはり測定が困難な場合があり,引き続き確かな測定を目指して本研究を進めていく. ・条件に合致する慢性腎臓病患者の登録 --- 条件が合致する患者は多くはなく,登録可能患者の探索を継続する.
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Causes of Carryover |
フラタキシン測定数が十分ではない.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の経費使用は,以下の計画である. 試薬,ELISAキット,他消耗品
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] 鉄補充療法2016
Author(s)
蓮池由起子
Organizer
日本透析医学会
Place of Presentation
大阪国際会議場(大阪府大阪市)
Year and Date
2016-06-11 – 2016-06-11
Invited