2016 Fiscal Year Research-status Report
iPS細胞を用いた孤発性パーキンソン病の解析システムの開発と病態の再分類
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16K09677
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
赤松 和土 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (60338184)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / iPS細胞 / 疾患モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
孤発性パーキンソン病患者検体を用いた疾患iPS細胞モデルの確立とその解析を通じて、孤発性パーキンソン病の病態の再分類を行うことを目指している。H28年度は順天堂医院に通院する孤発性パーキンソン病患者から順次末梢血検査医を採取し蓄積を進めた。年度内にパーキンソン病約250症例、対照群約50症例に関して患者の同意のもとに検体の採取を完了した。一方でパーキンソン病患者由来ドーパミン神経細胞の誘導の効率化と表現型解析の高精度化を進めた。解析が先行するPARK2/6に関してマイトファジーを小スケールでイメージングサイトメーターを用いて定量する方法を確立した。同様にPARK9においてリソソーム異常を定量化するシステムを確立した。αシヌクレイン定量に関してはPARK4-iPS細胞を患者検体から樹立し、その方法を開発している段階にある。細胞死などその他神経変性疾患に一般的な表現型に関しても定量化するシステムを確立した。一方で小スケールなiPS細胞の同時並行樹立方法の条件検討を行った。24wellプレートで樹立する方法は概ね確立されたが、現在さらに樹立方法を効率化するため、96wellベースでのiPS細胞樹立方法の開発を継続している。今後はさらに末梢血検体採取を継続し、さらに症例数を増やすことを目的とする。マイトファジー、リソソームに関しては表現型検出方法がほぼ確立されたが、αシヌクレインに関しては樹立したPARK4-iPS細胞・PARK2-iPS細胞を用いて、病的な異常凝集をより高精度に検出する方法の開発を継続する。同時に細胞死・神経突起進展などの日特異的な表現型解析も含めて全ての方法の定量性を高める。iPS細胞の樹立方法をさらに効率化し、96wellベースでのiPS細胞樹立方法が確立されたのち、孤発性検体の解析を順次開始していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H28年度は順天堂医院に通院する孤発性パーキンソン病患者から順次末梢血検体を採取し蓄積を進めた。年度内にパーキンソン病約250症例、対照群約50症例に関して患者の同意のもとに検体の採取を完了した。一方でパーキンソン病患者由来ドーパミン神経細胞の誘導の効率化と表現型解析の高精度化を進めた。解析が先行するPARK2/6に関してマイトファジーを小スケールでイメージングサイトメーターを用いて定量する方法を確立した。同様にPARK9においてリソソーム異常を定量化するシステムを確立した。αシヌクレイン定量に関してはPARK4-iPS細胞を患者検体から樹立し、その方法を開発している段階にある。細胞死などその他神経変性疾患に一般的な表現型に関しても定量化するシステムを確立した。一方で小スケールなiPS細胞の同時並行樹立方法の条件検討を行った。24wellプレートで樹立する方法は概ね確立されたが、現在さらに樹立方法を効率化するため、96wellベースでのiPS細胞樹立方法の開発を継続している。計画では孤発性検体の解析をH28年度内に行っている予定であったが、表現型解析モジュールの種類を増やし、それぞれのアッセイの定量性を高めることがより正確な解析につながると考えて、実際の孤発性症例の解析を行うに先立って解析システムの拡充に務めることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
順天堂医院に通院する孤発性パーキンソン病患者からの末梢血検体採取に関して継続し、さらに症例数を増やすことを目的とする。マイトファジー、リソソームに関しては表現型検出方法がほぼ確立されたが、αシヌクレインに関しては樹立したPARK4-iPS細胞・PARK2-iPS細胞を用いて、病的な異常凝集をより高精度に検出する方法の開発を継続する。同時に細胞死・神経突起進展などの日特異的な表現型解析も含めて全ての方法の定量性を高める。iPS細胞の樹立に関しては、樹立方法をさらに効率化し、96wellベースでのiPS細胞樹立方法が確立されたのち、孤発性検体の解析を順次開始していく。H29年度内に、収集した孤発性検体の一部を解析できていることを目標にする。
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Causes of Carryover |
表現型解析とiPS樹立方法の改良を中心に行い、孤発性検体の解析を次年度に先送りしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
孤発性検体の解析に用いる。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Modeling neurological diseases with induced pluripotent cells reprogrammed from immortalized lymphoblastoid cell lines.2016
Author(s)
Fujimori K, Tezuka T, Ishiura H, Mitsui J, Doi K, Yoshimura J, Tada H, Matsumoto T, Isoda M, Hashimoto R, Hattori N, Takahashi T, Morishita S, Tsuji S, Akamatsu W, Okano H.
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Journal Title
Mol Brain.
Volume: 9
Pages: 88
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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