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2016 Fiscal Year Research-status Report

非アルコール性脂肪性肝疾患の肝臓におけるインスリンシグナル関連遺伝子発現の解析

Research Project

Project/Area Number 16K09773
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

澤田 正二郎  東北大学, 大学病院, 助教 (60509420)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇野 健司  東北大学, 大学病院, 助教 (50596632)
高 俊弘  東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (70455781)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords非アルコール性脂肪性肝疾患
Outline of Annual Research Achievements

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)及びその進行型である非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は近年、肥満や糖代謝異常との関連について注目を浴びている。肝臓はインスリンシグナルを介した糖代謝および脂肪代謝を制御している臓器であることから、同疾患における肝臓のインスリンシグナルに関連する分子や糖代謝や脂肪代謝に関する分子の発現を検討することとした。2005年以降にNASH疑いにて肝生検(針生検)が施行された44例と生体肝移植のドナーとして肝生検(楔状生検)が施行された9例のパラフィン包埋ブロックからRNA抽出を行った。抽出したRNAを用いて、肝臓におけるインスリンシグナルに関連する分子、糖代謝や脂肪代謝に関わる分子の遺伝子発現を定量的リアルタイムPCR法にて解析を行った。各症例の肝組織切片を再度、肝臓病理専門医により連続的に再評価した。Matteoni分類で非脂肪肝群、単純性脂肪肝群、NASH群に分類、NAFLD activity scoreにより脂肪化(0-3点)、炎症(0-3点)、肝細胞風船様変化(0-2点)、線維化(0-4点)に点数化した。カルテから以下の臨床指標を抽出した(年齢、性別、身長、体重、Body Mass Index、血圧、脈拍、HbA1c、血糖値、インスリン値、AST、ALT、γGTP、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、4型コラーゲン、ヒアルロン酸、CT scanによる内臓脂肪面積)。脂肪肝の程度が悪くなるにしたがい、年齢が高く、Body Mass Indexが高く、HbA1cとインスリン値が高く、AST、ALT、4型コラーゲンが高値であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

申請時の平成28年度研究実施計画どおり、過去に保存されている検体からのRNA抽出および肝臓におけるインスリンシグナルに関連する分子、糖代謝や脂肪代謝に関わる分子の遺伝子発現を定量的リアルタイムPCR法解析が遂行できた。また、解析に必要な病理医による肝臓病理情報や基本的臨床情報や生化学的情報や服薬情報なども概ね収集できたことから、研究はおおむね十丁に進展していると評価した。

Strategy for Future Research Activity

今後は、非脂肪肝群、単純性脂肪肝群、NASH群の3群における肝臓におけるインスリンシグナルに関連する分子、糖代謝や脂肪代謝に関わる分子の遺伝子発現の差異について検討を行う。さらに、NAFLD activity scoreにより脂肪化(0-3点)、炎症(0-3点)、肝細胞風船様変化(0-2点)、線維化(0-4点)に点数化された指標における各遺伝子発現の差異についても検討する。基本的臨床情報や生化学的情報などの脂肪肝と各遺伝子との関連における関与などについても詳細に検討する予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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