2017 Fiscal Year Research-status Report
動脈硬化における小胞体ストレス及びミトコンドリアに対するWFS1の役割の解明
Project/Area Number |
16K09774
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高 俊弘 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (70455781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 健司 東北大学, 大学病院, 助教 (50596632)
澤田 正二郎 東北大学, 大学病院, 助教 (60509420)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 小胞体ストレス WFS1 / 炎症性内膜肥厚、動脈硬化 / macrophage |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、 骨髄移植を用いた動脈硬化におけるWFS1の役割の検討を行った。 骨髄移植実験を行うことで、全身にWFS1を有する、骨髄のみWFS1を有する、骨髄のみWFS1を欠損する、全身にWFS1を欠損する、計4群のマウスを作成し、カフ傷害による反応性内膜肥厚や粥状動脈硬化進展についての検討を行った。 2)単離細胞・培養細胞を用いたストレス応答の検討 in vivoでは動脈硬化形成に強く関与しているマクロファージや血管内皮細胞、平滑筋細胞の相互作用があり、詳細な分子メカニズムを解析するのが難しいため、それぞれの単離細胞や培養細胞を用いて様々な検討を行った。各培養細胞に小胞体ストレス(tunicamycin, thapsigargin)や 酸化ストレス(酸化LDL, 過酸化水素など)、炎症(LPS、TNFーαなど)を誘導し、細胞蛋白やmRNAレベルで生体内ストレス応答について詳細に検討した。WFS1欠損マウスから単離されたマクロファージや培養細胞のWFS1をノックダウンした状況で、①と同様の検討を行い、小胞体ストレス応答から発信される生体内ストレス応答調節について解析を行った。また、 各種細胞の様々なストレス環境下で、細胞のカルシウム濃度を測定し、ミトコンドリアを観察し、これらの機能に関連する遺伝子の発現について解析をした。動脈硬化に需要な役割をしている細胞間の相互作用やつながりを検討するため、マクロファージと血管内皮細胞共同培養することを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究者の協力を得ながら、実験計画を立てて、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のところ、かなりの実験結果を得て、まとめる準備を進んでいる。 今年度は細胞実験などを進めて、in vivoで得られた結果をさらに確かめる方向に進める予定である。全体的な結果をまとめ、論文作成準備をする予定である。
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