2018 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular pathology of autoimmune hemorrhaphilia XIII/13; analysis of anti-factor XIII autoantibodies and elucidation of the mechanism of their generation
Project/Area Number |
16K09820
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
一瀬 白帝 山形大学, 医学部, 名誉教授 (10241689)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 血栓止血 / 自己免疫疾患 / 致死性出血病 / 抗第XIII/13因子抗体 / 厚労省指定難病 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.自己免疫性第XIII/13因子(F13)欠乏症(AiF13D)20例について全エクソーム解析を実施した。レファレンス配列と異なる一塩基多型(SNP)、多塩基多型、欠失、挿入は、各々の症例で45,494~49,919個、348~470個、1,236~1,718個、953~1,221個あった。PROVEAN解析したところ、SNPデータベースに未登録の変異が各症例で2,781~3,141個が認められ、この内エクソンの変異は711~846個、イントロンの変異は2,057~2,598個で、前者の内Damaging(進化的保存性が高いアミノ酸の変異、または性質が異なるアミノ酸への置換)は266~365個、Tolerated(進化的保存性が低いアミノ酸の置換で、影響の少ないと考えられるアミノ酸置換)は436~538個だった。Damaging変異のうち、頻度が0.2より大きいものは65変異 (60タンパク質)あり、抗原提示に関係するHLA-IであるHLA-A,B,FやHLA-IIであるHLA-DQA1も含まれていた。 2. AiF13D症例から得られたヒト抗F13-Aサブユニット(F13A)モノクローナル抗体19クローンの内、液相でF13Aと結合した8クローンの認識部位を決定したので、現在、論文準備中である。 3. AiF13D B型の抗F13B自己抗体による血中F13除去亢進の機序を追究するために、抗F13Bモノクローナル抗体をラット腸間膜法にて作製し、構造・機能関連解析を行った。F13B第10 Sushiドメインに結合するクローンはいずれも血漿中でのフィブリン架橋反応を阻害し、また、F13Bかつフィブリノゲン依存性にトロンビンによるF13A活性化ペプチドの切断を抑制した。各クローンともF13-A2B2との結合性はF13Bと同等であったが、多くのクローンが異種四量体形成を弱く阻害した。
|
-
[Journal Article] 初回寛解から4年後に再燃した後天性凝固第V因子インヒビター(原著論文)2019
Author(s)
明石 直樹, 小川 孔幸, 柳澤 邦雄, 大崎 洋平, 清水 啓明, 石埼 卓馬, 井上 まどか, 村上 正巳, 惣宇利 正善, 一瀬 白帝, 半田 寛
-
Journal Title
臨床血液
Volume: 60
Pages: 46~50
Peer Reviewed
-
-
-
-
[Journal Article] 常位胎盤早期剥離を繰り返した妊娠性第XIII因子欠乏および家族性プロテインS欠乏症の1例(原著論文/症例報告)2018
Author(s)
鈴木 聡, 安田 俊, 遠藤 雄太, 平岩 幹, 石橋 真輝帆, 齋藤 史子, 経塚 標, 山口 明子, 尾崎 司, 惣宇利 正善, 一瀬白帝, 藤森敬也
-
Journal Title
日本周産期・新生児医学会雑誌
Volume: 54
Pages: 178~183
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-