2016 Fiscal Year Research-status Report
先天性角化不全症の新規原因遺伝子変異の同定と新規治療法の開発
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16K09832
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山口 博樹 日本医科大学, 医学部, 准教授 (90297937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪口 孝一 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (10203267)
三宅 弘一 日本医科大学, 医学部, 准教授 (90267211)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 先天性角化不全症 / TEP1遺伝子 / ACD遺伝子 / 遺伝子変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
先天性角化不全症(DKC)は特徴的身体的所見を伴う先天性の骨髄不全症である。DKCはテロメアを制御する遺伝子群の異常によって発症をすると考えられているが、その約40%の症例は原因遺伝子が同定されていないことが問題である。研究代表者の山口博樹は原因遺伝子が同定されていないDKC症例に対して次世代シークエンサーを用いて新規原因遺伝子の探索を行った。その結果としてテロメラーゼ複合体遺伝子群の1つであるTEP1、Shelterin複合体遺伝子群の1つであるACD(TPP1)、DNAヘリカーゼ遺伝子群であるBLMとPIF1、WRNとRECQL4に新規の遺伝子変異を同定した。本研究はこれら新規に発見された遺伝子変異がどのようにして細胞内のテロメア短縮補正を破綻させDKCの病態に関与しているかを解明することが目的である。 今年度は 1. オリゴ合成にてwild typeのTEP1、ACD、DKC症例で発見されたそれぞれの遺伝子変異を作成し、各遺伝子を発現するレトロウイルスベクターを作成した。 2. 各遺伝子変異の機能解析を行うにあたり、knockdown 細胞株の作成を試みた。HAP1細胞株は山中因子により産生された一倍体の細胞株であり、CRISPER Cas9システムによるknockdown に適した細胞株である。HAP1細胞株にCEISPER Cas9システムを用いてTEP1、ACD遺伝子をknockdownしたHAP1細胞株を作成したが、抗TEP1抗体、抗ACD抗体でウエスタンブロットを行ったところ蛋白レベルでのknockdownが確認されず、現在難渋している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
HAP1細胞株にCEISPER Cas9システムを用いてTEP1、ACD遺伝子をknockdownしたHAP1細胞株を作成しているが、これまでに3種類の遺伝子改変をおこなったがいずれもTEP1、ACD遺伝子をknockdownすることが出来ていない。現在別のCEISPER Cas9システムを用いてknockdownを行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の方針としては、TEP1、ACD遺伝子をknockdownしたHAP1細胞株を作成に成功すれば、各遺伝子変異を発現するレトロウイルスベクターやTEP1、ACDを認識する抗体などの準備はできているためTEP1遺伝子変異やACD遺伝子変異がどのようにして細胞内のテロメア短縮補正を破綻させDKCの病態に関与しているかを解明することができると考えている。
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Causes of Carryover |
TRP1やACDのknockアウト細胞の作成がなかなかうまく行かなかったため実験消耗品を一部購入する必要がなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後TRP1やACDのknockアウト細胞の作成に成功した後に機能解析で使用する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Clinical application of Capture-based Target Sequencing for Inherited Bone Marrow Failure Syndromes.2017
Author(s)
Muramatsu H, Okuno Y, Yoshida K, Shiraishi Y, Doisaki S, Narita A, Sakaguchi H, Kawashima N, Wang X, Xu Y, Chiba K, Tanaka H, Hama A, Sanada M, Takahashi Y, Kanno H, Yamaguchi H, Ohga S, Manabe A, Harigae H, Kunishima S, Ishii E, Kobayashi M, Koike K, Watanabe K, Ito E, Takata M, Yabe M, Ogawa S, Miyano S, Kojima S.
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Journal Title
Genetics in Medicine.
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Hoyeraal-Hreidarsson syndrome in a patient with novel compound heterozygous RTEL1 gene mutations.2016
Author(s)
Moriya K, Suzuki T, Watanabe Y, Saito-Nanjo Y, Niizuma H, Onuma M, Rikiishi T, Kakuta F, Abukawa D, Yamaguchi H, Sasahara1 Y, Kure S.
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Journal Title
Pediatric Blood &Cancer.
Volume: 63
Pages: 1683-1684
DOI
Peer Reviewed