2018 Fiscal Year Annual Research Report
Pooled shRNA screening for novel potential drug targets in T-ALL
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16K09840
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
宮城 聡 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (20400997)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | T-ALL / RNAiスクリーニング / クロマチンタンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性リンパ性白血病は予後不良の白血病であり、長期生存率が20-40%と低く、細胞障害性の少ない分子標的薬の開発が急務である。本研究では、クロマチンタンパク質に対するshRNAライブラリーを用いたRNAiスクリーニングを行い、T細胞性急性リンパ性白血病 (T-ALL) における分子標的薬のシーズとなる遺伝子の同定を目的とした。昨年度までに、2種類のT-ALL細胞株 (Jurkat, T-ALL1) を用いたRNAiスクリーニングと正常繊維芽細胞(BJ-hTERT)を用いたカウンタースクリーニング、個別のshRNAを用いた検証実験、正常及びに白血病細胞での発現比較、Crispr法による遺伝子破壊株の樹立等の実験から、最終的にMETTL18、SHPRH、HDAC6を候補遺伝子として同定した。本年度は、特に機能未知のメチル化酵素であるMETTL18に着目して生化学的な解析を行った。申請時点では、SAMアナログであるPropargylic selenium -adenosyl-L-selenomethionine (ProSeAM)を用いたin vitroでの酵素基質の同定を予定していたが、バキュロウイルスの系での組換えMETTL18タンパク質の作成が進まなかったために、結合タンパク質を同定し、その中から基質を同定する事とした。この目的のため、Flag-HA-タグを付加したMETTL18またはFlag-HA-タグを、テトラサイクリン誘導性に発現する細胞株を樹立し抗Flag 抗体を用いてFlag-HA-METTL18と共沈する因子群の同定を行った。しかし、現時点でFlag-HA-METTL18に特異的なタンパク質は検出されず、METTL18の結合因子及びに基質のアフィニティー精製は困難であった。
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Research Products
(2 results)