2018 Fiscal Year Research-status Report
骨髄増殖性疾患における、CALR遺伝子変異によるJAK2活性化メカニズムの解明
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16K09849
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野波 篤 九州大学, 病態修復内科, 助教 (00758419)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | calreticulin |
Outline of Annual Research Achievements |
変異CALRがTPOR-JAK2-STAT5経路を活性化するメカニズムの解明 1. 変異CALR細胞における既知のJAK2-STAT5経路制御分子の発現レベルの検討 Wtあるいはdel-CALRを導入したBa/F3-TPOR細胞を用いて、JAK2-STAT5経路の活性化を制御することが知られている分子(SOCS1,3, SHP2, SHIP, LNK, CBL)の発現、活性化に差異があるかどうかをウェスタンブロッティングで検討した。 いずれも発現に差はなく、JAK2シグナルの活性化はこれらの分子の異常によるものではないことが示唆された。
2. Wtあるいはdel-CALRを導入したBa/F3-TPOR細胞を用いて、後者のみで増殖を抑制するケミカルインヒビターを同定することにより、そのメカニズムを探る ケミカルインヒビターのライブラリーとしては、文科省標準阻害剤キット(約400種類)を用い、それぞれ0.2, 1, 5uMの濃度を用いて、2日間培養して、その増殖に与える影響を測定する。現在条件検討を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記2の実験において、実験条件の検討、データ解析に予想以上に時間がかかったため
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Strategy for Future Research Activity |
上記のケミカルスクリーニングにより、変異CALRがTPOR-JAK2-STAT5経路を活性化するメカニズムの解明を行う
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Causes of Carryover |
他の民間助成金などを使用したため、次年度に繰り越すこととなった。
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