2018 Fiscal Year Research-status Report
骨髄グリコサミノグリカン糖鎖異常が造血細胞移植後の造血分化とGVHDに与える影響
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16K09868
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
増子 正義 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (70397115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 道弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50193173)
牛木 隆志 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80579152)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コンドロイチン硫酸 / 造血幹細胞 / 骨髄間質 / 造血分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
コンドロイチン硫酸合成酵素であるN-acetylgalactosaminyltransferase-1のKOマウス(TIKO)の解析を前年度に引き続き行った。 今年度はコンドロイチン硫酸の意義を造血幹細胞、骨髄間質細胞別に検討した。 T1KO由来の造血幹細胞はWTマウスへの連続移植により明らかに造血キメリズムの低下を認めた。一方T1KO由来の骨髄間質は移植ストレスによる造血幹細胞の低下を軽減することが明らかとなった。この結果はコンドロイチン硫酸は造血幹細胞と骨髄間質で異なる造血に対する機序を持つことを示唆する。今後この分子メカニズムの詳細を検討する予定である。
コンドロイチン硫酸が造血幹細胞の幹細胞性の維持に重要であるとの今回の知見は造血幹細胞を起源とする白血病の発症機構や新たな治療法の開発の基礎データとなる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分子メカニズムの検討のためRNA seqを予定しているが、準備に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
RNA seqによって得られた推定機序をもとにコンドロイチン硫酸を介した幹細胞維持機構の詳細を明らかにする。
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Causes of Carryover |
コンドロイチン硫酸の造血幹細胞における作用の分子基盤を明らかにするためRNA seqを予定していたが準備に時間がかかったため2019年度に行う。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Distinct Effects of Chondroitin Sulfate on Hematopoietic Cells and the Stromal Microenvironment in Bone Marrow Hematopoiesis2018
Author(s)
Katagiri, T ; Ushiki, T ; Kawasaki, A ; Uemura, S ; Suwabe, T ; Tanaka, T ; Fuse, K ; Shibasaki, Y ; Sone, H ; Igarashi, M ; Masuko, M
Organizer
ASH annual meeting 2018
Int'l Joint Research
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