2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K09939
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
掛屋 弘 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40398152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 義継 国立感染症研究所, 真菌部, 部長 (00311861)
渋谷 和俊 東邦大学, 医学部, 教授 (20196447)
金子 幸弘 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90469958)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ムーコル症 / 蛋白抗原 / 新規抗原検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
難診断深在性真菌症であるムーコル症(接合菌症)の早期診断法の開発を行っている。主要な深在性真菌症であるカンジダ、アスペルギルス、クリプトコックス症には、それぞれβグルカンやアスペルギルスガラクトマンナン抗原、クリプトコックスグルクロノキシロマンナン抗原等の血清診断法があり、早期診断が行われるが、ムーコル症には存在しない。我々は、ムーコル症の原因微生物の代表であるRhizpis oryzae由来の蛋白(抗原A、23kDa)を精製して、抗体を作成し、抗原検出キットを作成した。マウス感染モデルでは、マウス血清中に抗原Aを検出することに成功し、論文報告した((Sato K, Kakeya H, et al. Identification of a Novel Rhizopus-specific Antigen by Screening with a Signal Sequence Trap and Evaluation as a Possible Diagnostic Marker of Mucormycosis. Med Mycol, 2017.)。また、本方法に関する特許出願 を行った。さらに、抗原Aの特定および患者血清中の抗原検出が可能かどうか、臨床応用への研究を進めている。抗原Aは、BLAST検索の相同性より類似性の高いある酵素と考えられる(公開未公表)。現在、その代謝物を検出する方法で、抗原Aの機能を解明する研究を行っている。さらに、院内を中心にムーコル症(疑い症例を含む)患者血清中の抗原検出を試みている。また、大阪市立大学工学部との共同研究にて抗原Aをに対するモノクローナル抗体の作製に成功した。現在、モノクローナル抗体を利用したキットの再評価を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文にて報告(Sato K, Kakeya H, et al. Identification of a Novel Rhizopus-specific Antigen by Screening with a Signal Sequence Trap and Evaluation as a Possible Diagnostic Marker of Mucormycosis. Med Mycol, 2017.)さらに特許申請を行った。 現在、抗原Aの特定を行うための研究が進行中であり、その相同性や特性から特定しつつある。また、本抗原検出キットを使用して、患者検体からの検出を試みているが、患者数も限られることが問題点である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、抗原Aの特定を行うための研究が進行中。特定のための研究を追加して行う。また、本抗原検出キットを使用して、患者検体からの検出を試みるために、多くの検体を集めることを行う。
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Causes of Carryover |
臨床検体数を集めることに苦心している。今後、さらなる動物実験の計画や検査キットの評価が必要である。使用計画:マウス購入、ELISA プレート購入、試薬等の購入に使用予定。
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Research Products
(1 results)