2019 Fiscal Year Annual Research Report
Birth cohort study of Gut Microbiota composition and novel biomarkers in infancy and development of allergic disease
Project/Area Number |
16K10043
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
Ruby Pawankar 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00287674)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 英利 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (70257294)
服部 正平 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (70175537)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | アレルギー性疾患 / 腸内細菌叢 / birth cohort / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
アレルギー疾患の発症と腸内細菌叢に関する検討の報告は諸外国では散見されるが、本邦では報告がない。日本においては諸外国と民族的な相違の他、特に食文化は異なりこの点からも諸外国のそれとは違った結果が得られる可能性が予測される。この事がとても重要であり本研究で明らかにしたいと考えている。本研究の目的は出生後(Birth cohort)の経時的な腸内細菌叢解析と生体の免疫評価を行うことで、腸内細菌叢の構成変化からアレルギー疾患の発症を明らかにする為、アレルギー疾患の発症,経過に関連する腸内細菌叢と血中バイオマーカーの解析を検討している。日本医科大学付属病院で出生したBirth cohortの乳児期における腸内細菌叢の構成とアレルギー疾患の発症の関連性を検討してきた。1か月、3か月、6か月、12か月、2歳、3歳で検診している。食物アレルギーと診断されたのは登録者数102人中31人でした。アトピー性皮膚炎と診断されたのは26人で、このうち食物アレルギーが関与したものは18人であった。24症例中アレルギー(-)14例 アレルギー(+)10例で1ヶ月と6ヶ月の便を用いて腸内細菌叢解析を行った。6ヶ月の腸内細菌叢の構成変化(dysbiosis)がみられた。6ヶ月の腸内細菌叢で1か月に比べFirmicutus, Proteobacteria, Bifidobacterroidesの減少が見られた。6か月時のUniFrc距離(weighted)に基ずくPCoA分析で、アレルギー疾患の有無(p=0.03)周産期抗菌薬投与の有無(p=0.03)分娩直前抗菌薬投与の有無(p=0.04)で有意差を認めた。又、分娩直前の抗菌薬投与とアレルギー疾患の発症に関連性を認めた。1ヶ月と6ヶ月に関してはアレルギー有無を追加して解析中である。現在1,2,3歳を追加して腸内細菌叢と血中バイオマーカーの解析も行っている。
|
Research Products
(3 results)