2018 Fiscal Year Research-status Report
新生児血栓症における血小板―好中球凝集体とMMP-9の関連性の解析
Project/Area Number |
16K10091
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
楠田 剛 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90710533)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 血小板-好中球凝集体 / 早産児 / 極低出生体重児 / 血栓症 |
Outline of Annual Research Achievements |
既に20人の極低出生体重児のエントリーを行い,日齢0,3,7,14,28時点での血液検査と入院期間中の血栓所見の有無等の経過を追っている。エントリーされた20名の背景としては,平均在胎週数27週1日 (23週5日~31週3日),平均出生体重 840 g (442-1346 g),性別 12:8 (男:女),出生時の血小板数 20.2万 /µl (12.万 /µl~35.9万 /µl)であった。上記日齢に血液表面マーカーの検討を行い,好中球-血小板凝集体 (好中球の表面マーカーであるCD11bと血小板の表面マーカーであるCD41+のdouble positive)の割合は日齢0から7にかけて低下し以後上昇する傾向にあったが,他に比べて割合が高い児が数人おり,それらの児の背景は血栓症発症のリスクが高い傾向にある。また我々は,ある他の細胞活性化を示す表面マーカーも同時に測定し,それらとCD11bまたはCD41とを解析する事により血栓症のリスクが高い児と低い児で特異なデータを示す傾向にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究機関変更後の体制が整い,おおむね順調に研究がすすむようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
日齢が進むとともに解析を進め,また新たな極低出生体重児のエントリーを増やしていく。更には,正常体重で出生した児に対しても併せて解析、比較する予定である。加えて,これらの児の血栓症のリスク因子の抽出 (仮死,PIカテーテル留置,感染など)を行い、表面マーカーの解析結果との統計的な比較解析を行う。また、頭部MRI検査や外来での発達の状況などの転帰との関連も調べていく。本研究では,各採血時に血漿を保存しており,血栓症のリスクとの関連が報告されているMMP-9や血小板の活性化のマーカーであるPF4, CXCL4を測定し好中球-血小板凝集体、合併症、転帰と比較を行うことで,極低出生体重児に対して血栓症の予測や適切な採血タイミング,児の転帰に影響するか等を考察していく。
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Causes of Carryover |
研究体制の構築に時間がかかった。ただし現在は順調に遂行できている。本年度は,まだ予定日齢に達していない児からの検体の解析,新たにリクルートする極低出生体重児の解析並びに正常新生児の解析を行う。また,保存している検体を用いたELISAによる解析を新たに行う。
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