2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K10109
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
梁 栄治 帝京大学, 医学部, 教授 (30221683)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胎動 / 基準値 / 臍帯長 / small infant / fetal growth restriction |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、胎児の胎動を長時間測定しその基準値を作成することであった。正常妊娠経過の妊婦64名の単胎胎児を対象として、計2,458時間の胎動を記録し、胎動の基準値を作成し、その目的を達成した。その成果を論文として以下のように発表した。 Ryo E, et al. Reference values for a fetal movement acceleration measurement recorder to count fetal movements. Pediat Research 2018. また、分娩後の臍帯の長さと胎動数の間の関連を検討し、臍帯の長い群では、妊娠36週以降の胎動数が多いことを明らかとした。その成果を論文として以下のように発表した。 Ryo E, et al. Correlation between umbilical cord length and gross fetal movement as counted by a fetal movement acceleration measurement recorder. Euro J Obstet & Gynecol Repro Biol: X. 2019 さらに、作成した胎動の基準値を参考として、出生体重の小さい新生児small-for-gestational infantは妊娠中の胎動数が少ないことを明らかにし、その成果を論文として以下のように発表した。 Morita M, Ryo E, et al. Counting fetal movement of small-for-gestational infants using a fetal movement acceleration measurement recorder. J Matern-Fetal Neonat Med. 2019
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べたように、胎児の胎動を長時間測定しその基準値を作成するという本研究の目的を達成した。さらに、胎動と臍帯長の関連を検討。また出生時の体重が軽い新生児が妊娠中に胎動がすくないことを明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、さらに多くの胎児についての胎動数を計測、記録している。この中には正常経過となった例だけでなく、異常な経過となった例も含まれるため、今後はこれらの例についても、胎動との関連を検討する。また、検査に協力頂いた妊婦については、児の長期予後の調査に協力いただくことも承諾いただいているので、3歳時での発達と胎動との関連も検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究に参加頂いた妊婦に謝金を支払っているが、参加人数によって必要経費の変動が生じる。また、旅費についても若干の変動がある。これらを次年度分にあてる。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] 臍帯長は胎動数と関連するか? FMAMレコーダーによる胎動計測2018
Author(s)
鎌田 英男, 梁 栄治, 長屋 陽平, 森田 政義, 瀬戸 理玄, 福井 志保, 松本 泰弘, 司馬 正浩, 笹森 幸文, 木戸 浩一郎, 綾部 琢哉
Organizer
第70回日本産科婦人科学会学術講演会
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[Presentation] 胎動計を用いて長時間の胎動を評価し得たタナトフォリック骨異形成症の一例2018
Author(s)
瀬戸 理玄, 梁 栄治, 八木 慶太, 森田 政義, 鎌田 英男, 長屋 陽平, 松本 泰弘, 司馬 正浩, 笹森 幸文, 木戸 浩一郎, 綾部 琢哉
Organizer
第54回日本周産期・新生児医学会
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[Presentation] 臍帯長と胎動数の関連についての研究2018
Author(s)
鎌田 英男, 梁 栄治, 八木 慶太, 長屋 陽平, 森田 政義, 瀬戸 理玄, 松本 泰弘, 司馬 正浩, 笹森 幸文, 木戸 浩一郎, 綾部 琢哉
Organizer
第54回日本周産期・新生児医学会