2017 Fiscal Year Research-status Report
アトピー性皮膚炎患者由来iPS細胞を用いた病態解析および治療法の研究
Project/Area Number |
16K10136
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
沼田 早苗 久留米大学, 医学部, 助教 (40599312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 隆 久留米大学, 皮膚細胞生物学研究所, 教授 (20129597) [Withdrawn]
TEYE KWESI 久留米大学, 皮膚細胞生物学研究所, 助教 (30599303)
夏秋 洋平 久留米大学, 医学部, 講師 (40389309)
石井 文人 久留米大学, 医学部, 准教授 (80330827)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | iPS細胞 / アトピー性皮膚炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
樹立したiPS細胞を皮膚細胞への分化を行う前に、久留米大学に保存中のiPS細胞の品質をチェックした。方法は染色体分析、免疫蛍光染色、ウエスタンブロットの3つを用いた。 (1)iPS染色体分析:長期保存中の患者血液由来iPS細胞の培養を再開し、染色体分析を行った。分析したものはいずれも、46,XXの正常核型であった。(2)免疫蛍光染色(IF):カバーグラス上に培養したiPS細胞を用いて、iPS細胞に発現しているNanog, Oct, Sox2, SSEA4, TraI60について、免疫蛍光染色を行った。5種類すべてのタンパクの発現を認めた。(3)ウエスタンブロッティング:培養iPS細胞のタンパクを抽出し、IFと同様に5種類のタンパクについてウエスタンブロットを行った。IFと同様、5種類とも発現が認められた。(1)~(3)の結果は、iPS細胞樹立直後の結果と同様であり、長期保存中の樹立iPS細胞の品質に問題はないと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
転出先の岩手医科大学では,iPS細胞を用いた実験ができず、久留米大学へ短期出張することで、保存中のiPS細胞の品質チェック実験のみしか行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の勤務先である聖マリアンナ医科大学では実験が可能であるということから、現在倫理審査申請中である。 承認後直ちに実験を再開する。当該年度にiPS細胞の品質確認は終了しているので、分化実験のところから開始予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)転出先の岩手医科大学で実験ができなかったため、計画していた実験のうち、一部しか実施していない。 (使用計画)主に、細胞培養、リアルタイムPCR、免疫蛍光染色、ウエスタンブロットに必要な試薬・消耗品に大部分を使用する予定である。その他、成果発表のための学会参加費および旅費・宿泊費、および研究分担者との打ち合わせのための旅費などに充てることを計画している。
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